5月21日に発売された上原ひろみちゃんのニューアルバム「ALIVE」を、
やっとこさ聴き始めている今日この頃です。
(その一週間前にJ&Kのニューアルバムが発売されて、
そこから私は沼のように深いJ&Kモードに突入したため、
長い間他のアルバムを聴く気分になれなかったのです。)
- アーティスト: 上原ひろみザ・トリオ・プロジェクト
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2014/05/21
- メディア: CD
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そのDVDには、今年1月のブルーノート東京でのひろみちゃんトリオのライブ演奏などが
収録されています。
このDVDに収録されている「SPIRIT」のライブ演奏に、私は今すごくはまってて。。
何度も繰り返して見ています。
その「SPIRIT」の中でいちばん印象深いシーン。
中盤でひろみちゃんの長いソロがあるのですが、
右手で超高速連符弾きつつ、左手でこれまた結構複雑なメロディを同時に弾く…という、
宇宙人のような超絶技巧をにこやかに笑顔でやってのけていて、見ていて「ひええぇ」と思うのですが、
私が最も感動したのは、そのフレーズの終わり。
複雑な長いフレーズの終わりで、
ひろみちゃんは「ばーん!」と、両手で長い和音を叩きつけるように弾きます。
そこまで弾いてきたたくさんの音符や時間や自分の感情を、一瞬ぎゅっ!と力強く束ねるように。
そしてまた次の新しい場面へと、旅立っていく。。
もうこのシーンは、聴いてて鳥肌が立ってしまいます。
あのフレーズ終わりの「ばーん!」の瞬間は、
聴いていて、目の前でさあっと夜が明けていくような感覚を受けるというか・・・
目の前に、ばーん!と広い地平が拓けていくような感覚もあります。
で、やっぱりそのシーンでは、ライブ会場の観客からも、
「Yeah!」とか「ひゅう〜!」という歓声や、拍手が起こってる。
この瞬間は、きっとみんな同じ気持ちになっていると思う。
私たちは、同じ音楽を、それぞれの違う感性で聴いていると思うんだけれど、
でも、ライブ会場でひとつの音楽を一緒に聴いていると、
必ずみんなが「同じ瞬間に」同時に歓声を上げたくなるような、拍手したくなるような、
そんな瞬間…「ポイント」というものがあると思う。
そのポイントにおいては、私たちの心は、とても近いところにあるんじゃないかなぁ。
これからもそんな気持ちをライブ会場でたくさん感じたいし、
ライブ会場で、みんなで一緒に夜明けを感じられるような、そんな瞬間に出会えたら、
とっても幸せだなと思います。