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こまきのブログです。

好きなアルバム紹介28〜「CHINITA」(小野塚晃)

komaki-13252011-02-07

ひっさしぶりの好きなアルバム紹介です。


小野塚さんのプレイをライブで聴いて私がいつも思うのは・・




「この人は、なんて情緒の安定しているプレイヤーなんだろう。」
という事です。


・・なんだか変な感想かなぁ。
でもほんと、いつもそう思うんですよね。
小野塚さんのプレイを聴いていると、
小野塚さんの安定している気持ちや、
小野塚さんがたっぷりと満たされた、豊かな穏やかな優しい精神状態である事が、
なんか伝わってくるのです。


「情緒を安定させ続ける事」って難しいでしょ。
もとからそういう安定したキャラクターなのか、
あるいは情緒を安定させるために、そういう自分を保つために
ものすごく裏で(?)苦心して努力されているのか、
それはわからないけれど、どちらにしろ、
私は小野塚さんの気持ちの安定したピアノを聴くたびにいつも、
「この人はすごいなぁ〜〜。。」と心から尊敬してしまうのです。


まぁ私が一方的にそう感じているだけで、
小野塚さんの心の中はご本人にしかわからないですが。
実際には嵐吹き荒れまくりかもしれないし。。


でもとにかく、私としては(←ここ重要)
「小野塚さんって、優しくてあたたかくて、(そしてきっと強くて)、
すごく人間のできた人なんだろうな〜〜」
と勝手に想像しています。


小野塚さんのピアノを聴くと、私の気持ちも安心して安定します。
(うん、それは確かなこと。)


あともうひとつ、私にとっての小野塚さんの印象は
「クレバーな人」。


私は音楽理論の難しい事はよくわかんないですけど、
ライブで小野塚さんのソロのシーンになると、
「えっ、この場面でそう来るんですか!そこから来るんですか!」と
はっ!とする事数多し。。本当に多い。
そしてまた、そういうプレイがめちゃくちゃかっこいいんですよね〜〜。
そんな小野塚さんのプレイを聴くたびに、「クレバーだなぁ。かしこいなぁ〜。。」と
難しい事わかってないなりにほれぼれします。



今回ご紹介するのは、小野塚さんのファースト・ソロアルバム「CHINITA」です。


このアルバムを私が初めて聴いたのはいつだったっけなぁ。。
はっきり覚えていないんですが、このアルバム、初めて聴いた時はいまいちピンと来なかったのです。
で、しばらくあまり聴かないままになっていました。


・・が、昨年末ぐらいに久しぶりにふっと聴いて、「すごくいいじゃん!!」となり、
(そういう事ってありますよね?)
それ以来ずっと聴いている、という・・。


どの曲もすてきですが、このアルバムの中で私の特に好きな3曲について書いてみます。
(数字はトラックナンバーです。)



●1.「Early Summer」
目の前に、ばーんと大きな景色がひらけてくるような印象で始まるイントロ。
この曲に流れている景色や気持ちは、最初から最後まで常に、
大きくて、広くて、強くて、美しくて、優しい、です。。
(文字に置き換えるとなんだかありきたりな言葉になってしまうんだけれど。)
「自然の美しさ」みたいなものを感じる曲かなぁ。。
この曲を聴いている時に自分の中で見えてくる美しいさまざまな景色や、
遠くの方へ奥の方へ、深く広く、どこまでも伸びて広がってゆく感情。。
そういうものたちにいつまでも憧れていたいし、そういう気持ちを信じていたい、と思います。
音楽って素敵だな。。


●5.「物知りバード」
「私は、あなた達よりほんの少し、世界について多く知っているのよ」と、
そんなすました表情を浮かべて、鳥がすい〜、と空を飛んでいく。。
優雅な弧を描きながら、スイングしながら軽やかに飛んでいく。。
そんな情景が目に浮かびます。この曲を聴いていると。
曲の3拍子のグルーヴと、鳥が飛びながら描いている弧の曲線の感じが、自分の中でイメージぴったり。
「鳥が優雅に飛んでる風」な場面と、
対称的な「演奏が熱くグルーヴする場面」のふたつの場面が交互に現れて、
その対比がおもしろい曲。
それぞれの場面がお互いを引き立てあってる感じがします。


●9.「Slower Traffic」
このアルバムのラスト曲です。
ライブ感ありますよねぇ。
熱いグルーヴ感がいい!
聴いてると「Yeah!」って声かけたくなるし、
いいね〜!って感じで「にっ」としてしまいます。
熱い小野塚さんのピアノプレイはもちろんいいし・・
この曲の鶴谷智生さんのドラムスがすごくいい。
ひとつひとつ、「これでいいんだ。ここだ。これに間違いない。」と確信しながら、
その場所に自分の大切なものをしっかりと置いていくような、そんな一音一音のプレイです。
ひとつひとつの音が、「どしんっ!」ととても確かな感触で心に届きます。
その感触を受け取るときに、私はたぶん、とても大切なものを受け取っている。言葉にできないものを。
そのビートから、グルーヴから。
シンバルの音から、スネアの音から、タムの音から。
ひとつひとつの全てから。。



うーん、感覚にまかせて書いたらワケわかんない文章ですね。すいません。。


私の文章はともかく、ほんととても素敵なアルバムです。
このアルバム「CHINITA」は、ライブ会場、インターネットのみでの販売となります。
電話でも購入できる模様。
iTunesなど、各配信サイトでのダウンロード販売もスタートしているそうです。


詳しくは小野塚さんオフィシャルサイトにてどうぞ。


☆小野塚晃オフィシャルサイト



さて、私は注文して今日届いた、
小野塚さんの2ndソロアルバム「Rera」をこれから聴く事にします。。