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こまきのブログです。

「梶原順 ギター&音楽クリニック」レポ!

やってきました!私にとっては初の三島です。
初めて来た三島の町は、なんとものんびりした懐かしい雰囲気のする町。
「ああ、この空気感、肌に合うなぁ」って思いました。


今日の梶原さんの「ギター&音楽クリニック」、
そして「梶原順Trioライブ」の会場は、三島アフタービートです。
こじんまりとした、内装の可愛いライブハウスでした。


まず今日の1部は、ギター&音楽クリニックです。
今回のクリニックでは、
「ギターのみに限らず、音楽全般についてのレクチャーも行う」との事。


クリニックは17:00過ぎにスタートしました。
ステージに梶原順Trioのメンバー3人が登場。
まずは「JOSIE」を1曲演奏しました。
久しぶりに聴く梶原さんのギターです。幸せでした〜。


「JOSIE」の演奏後、梶原さんからごあいさつ。


「今日の講師の梶原順です(笑)」


そう、今日は梶原先生の授業が受けられるんですよ〜!


「ギターに限らず、他の楽器の事や音楽全般の事、
音楽に関係のない事や人生相談でもなんでもOKです。」と梶原さん。


そして始まった質問タイム。
でも最初はさすがにみんな緊張ぎみだったので、
梶原先生(笑)が、「はいっ、そこから」と指名した人から
順に梶原さんに質問していく形式でスタートしました。


質問はいろんな種類のものが出ましたね〜。
コードや音楽理論に関する専門的な質問や、
音楽全般に関する基本的な質問や、
ギターの弦に関する質問や、
ストロークの練習法についての質問・・・などなど。
ご自分のギター持参でこのクリニックに参加されていた方も数人いらっしゃいましたね。


コードや音楽の専門理論的な質問については私は聞いていて「???」状態だったのですが、
聞いていて私にも理解できるものや、「なるほどなぁ」と思うものもいろいろあったので、
文章にできそうなものはここにざっと書いてみますね。


(以下、クリニック参加者からの質問は【Q】、
梶原さんからの回答は【A】と記述します。)


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【Q】アドリブの内容がいつも一緒になってしまうのですが、どうしたらいいですか?


【A】フレーズの数をたくさん覚えるよりも、演奏の表情の種類を増やす事の方が大事です。
同じフレーズを弾いていても、そのフレーズのリズムや表情づけなどを変えると違ったものになる。
例えば5つのフレーズしか知らなくても、その5つのフレーズにそれぞれ5種類の表情づけをすれば
25種類の演奏ができる。


※この後実際に梶原さんが、Trioのメンバーで
「3つのフレーズだけで1曲を弾ききる」という実演をしてくださいました。
使われているフレーズはたった3つなのに、
リズムを変えたり、弾き方の表情をいろんな風に変えてそれらを組み合わせる事で、
立派な曲になっていました!びっくり!(そしてわかりやすい!)

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【Q】リズムを良くする為にはどうすればいいですか?


【A】プロの人もその事ではみんな悩んでいる。
初心者だからリズムが悪い、プロだからリズムが良い、という事はない。
リズムを良くする為にまず大切なのは、とにかくリズムの良い曲をいっぱい聴く事。
良いリズムをたくさん自分の耳と体に聴かせて、体験させてあげる事です。
聴く時に大事なのは、ただぼーっと聴いているのではなく、
のりながら、感じながらしっかり聴く事。

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【Q】梶原さんは音楽の三大要素(リズム、メロディー、ハーモニー)の中では
リズムを一番大事に考えるそうですが、それはどうしてですか?


【A】経験からです。リズムが合わない人とは、演奏していて合わない。
例えば、「メロディーとハーモニーが良くて、リズムがだめな人」と、
「メロディーとハーモニーが悪くて、リズムの良い人」がいたら、
後者の人と一緒にやる事を取ります。

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【Q】本番で、自分の演奏を自分で客観的に聴けるようになるにはどうすればいいですか?


【A】ミュージシャンがみんな苦労している事です。
僕の場合、「自分の演奏を聴いているもう一人の自分」がいる時の方が良い演奏ができます。
でもクールになり過ぎているとだめで、バランスが大事。
演奏を録音したものを聴く事は効果的。「演奏している自分を上から見る」という疑似体験ができる。
1時間没頭して練習し続けるよりも、
20分演奏して、20分は自分の演奏を録音したものを聴く方がいい。
これだと1時間没頭して練習している時と比べて、実際に演奏している時間は3分の1になるけれど、
でもこちらの方が効果的。

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他にもいろんな質問があったんですけど、私が文章におこせそうなのは
これらの質問ぐらいかなあ。ごめんなさい。


最初は参加者の皆さん緊張されていましたが、
時間が進むにつれてだんだんリラックスしてきて、
後半は自分から手を挙げて積極的に質問されていました。


梶原さんはどの質問にも、丁寧にわかりやすく答えてらっしゃいました。
時には実演を交えながら。
(実演を交えるとさらにわかりやすかったです。)


クリニックのラストには、梶原順Trioメンバーと、
ギターを持参して来られた方とのセッション大会も!
皆さんお上手でした〜。


普段は梶原さんの授業を受ける事ができるのは
梶原さんの学校の生徒さんに限られているわけですが、
こういうクリニックを開いていただけると、
誰でも梶原さんの授業を受ける事ができるからいいですよね。
こういう場で質問したり、他の人が質問したりしているのを聞いていると、
共有ができたり、いい意味でお互いに刺激しあったりできるのも
すごくいいなと感じました。


梶原さんは
「初歩的な疑問、素朴な疑問っていいよね。
今日質問されて、『そういえばその事について、なぜそうなのかを考えた事はなかったな』と
自分自身気づいたり、勉強になった点もありました。」


「ギターの事でなくて、他の楽器の事でもいいし、
たとえば音楽と全く違うジャンル・・・将棋の名人とかから話を聞いて、
自分自身その話がすごく役に立った事もある。
楽器やジャンルにこだわらず、いろんな人に参加してもらうのも面白いと思う」


とおっしゃっていました。


「梶原さんのクリニックには興味があるけれど、
自分は楽器を弾かないし、音楽にそれほど詳しいわけでもないし・・」と
躊躇されてる方がもしいたら、そんな事は気にせず、
どしどし積極的に参加していただきたいなあと思います。


参加すると必ず何かしら得るものがあると思うし、
いろんな人が参加する事によって、
クリニックの幅もより広がって、さらに楽しくなっていくのではないかと思います。


実際、私もギターを弾くわけではないけれど、いっぱい得たものがありました。
このクリニックに参加できて本当に良かったなって思っています。


梶原さんは「できれば年に一回ぐらいやりたいね」ともおっしゃっていたので、
今後も機会があればぜひ、このようなクリニックを継続してやっていただきたいですね。