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こまきのブログです。

まど・みちおさんの詩集を読みました

まど・みちお詩集 (ハルキ文庫)

まど・みちお詩集 (ハルキ文庫)

まど・みちおさんの代表詩選集です。
ずっと気になっていたまどさんの詩に触れる入口として買いました。


やっぱり、とってもとっても素敵でした。まどさんの詩。
この本の紹介文をブログにUPしようとして、
さっき途中まで書いてたんですけど・・・
上手く書けそうになかったのでやめました(^^;


だいたいまだ、この本に載ってた詩の内容の
咀嚼も吸収もしきれてないような気がしますしね。。


もう本当にどの詩も素敵で、
詩のひとつひとつを、
こころの中でじっくりとあたためるような感じで読みました。
時には読みながら目に涙がいっぱいたまってしまったり。


これから少しずつまどさんの詩集も読んでいきたいなあ。



今回読んだこのまどさんの詩集の中から、
特に印象に残った詩をご紹介しますね。


「ゆび」


ひざの うえに
てを ひろげてみるたびに
むねが つまる


ちいさな ゆびたちが
わたしに さいた
わたしの はなの
はなびらででも あるかのように
いきを しているのだ


ほこらしそうに
しあわせそうに
からだを よせあって


まるで このわたしから
どんな いやらしいことも
どんな なさけないことも
させられたことが
なかったかのように



(「まど・みちお詩集」より)


こんな視点で自分の手を見たことなんて、なかったなあ。。
この詩を読んだ後に自分の手を見ると、
今までとは全然違うものに見えます。
自分の手なのに・・・。


まどさんの詩を読んでいると、
「こんな視点の持ち方があるのか」とはっとさせられます。




なんだか今日の日記も長くなってしまいましたが(^^;


最後に。
私が最っ高に好きなまどさんの詩をどうぞ。


「ことり」


そらの
しずく?


うたの
つぼみ?


目でなら
さわっても いい?



(「まど・みちお詩集」より)