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こまきのブログです。

鍵を開ける

出勤したときに、職場の部屋の鍵を開けるのは、たいてい私の役目です。


この職場の鍵、すごく長くてでっかいんですよ。
不必要に大きくて、見た目も時代遅れだし。
かばんの中でもかさばるし。
とても機能性に優れているとは言えません。



でもひとつだけ、この鍵の好きなところがあります。


それは、この大きな鍵でドアを開けるときに・・・
「何かが開く」という感触が、
自分の手や耳に、とてもしっかりと伝わってくることです。


「がちゃり」と大きな音を立てて鍵が開くときに、
「何かが開く」という感触が、
その鍵を持っている自分の右手に伝わってくる。
鍵が開く音を聴く自分の耳に伝わってくる。


私はその感触がとても好きなんです。



私は毎日、職場の部屋のドアの前で、鍵を開ける前に思います。


「ひょっとしたら、今日これからこの部屋の中で、
とんでもなくひどい大事件が起こるかもしれない。
あるいは、今まで経験したことのないようなハッピーなことが起こるかもしれない。
何が起こるかわからない。
でもとにかくここからが始まりなんだ。
気を引きしめて行こう。」と。


そして鍵を開ける。



鍵を開けるときに、私は・・・
部屋のドア以外の、自分の中の何か大事なものも開けてる。


そんな気がします。