It Will Be Fine!

こまきのブログです。

演奏前のコメント

先日のレッスン時に、マリンバの先生から「文章を考えてメールして。」
と言われた、発表会本番の演奏前に流されるコメント。


仕事帰りの電車の中で、考えました。
「長文でもいいよ。」って言われたけど、
あんまりだらだら長文コメントで、それでその後の演奏がだめだったら
なんだかみっともないし。。


って事で、「あっさり短めに!」を心がけました。


マリンバを演奏するにあたって、私がいちばん言いたい事って何かなあ、と
電車の中で集中して「うーん」と考えてました。


携帯メールで文章打ちながら、何度か書き直して。
最終的に、こういう文章にしました。


「学生時代、ずっと吹奏楽部でパーカッションを演奏して来ましたが、
学生を卒業してからはそういう機会もなくなり、
今では週に一度のマリンバのレッスンと、年に一度の発表会での演奏が、
自分にとって唯一“演奏者”の気持ちを体験できる、
貴重な場となっています。
今日演奏するペーター・タナーの『SONATA』という曲は、
どちらの楽章も今の自分の気持ちにぴったりの曲で、練習も楽しかったです。
今日は自分なりに楽しんで演奏したいと思います。」


今はもっぱら「聴く」事が主になっている音楽ですが、
そもそも私と音楽の最初の関わりは、中学校で吹奏楽部に入って、
「演奏する」ところから始まっています。
中学〜大学までの10年間、ずっと吹奏楽部でパーカッションをやっていました。


学生時代って、今ほどいろんなアーティストのCDを聴くような習慣ってなくて。
(ジャズ・フュージョンというジャンルにも出会ってなかったですしね。)
もっぱら「演奏すること」の方が主体でした。


学生時代の自分にとっては、音楽とは「聴くもの」ではなく、
「演奏するもの」だったんです。
いつもいつも、「楽器を演奏すること」は自分のそばにありました。


でも、学生時代も終了し部活を引退したら、
そういう機会もなくなりました。


大学の途中から吹奏楽と並行して習い始め、
今も続けているマリンバのレッスンだけが、
今の自分にとっては「演奏者」・・・プレイヤーの気持ちを体験できる
唯一の場となっています。
だからそういう意味でも、マリンバのレッスンは
自分にとってとても貴重なものです。


音楽を「聴くこと」と「演奏すること」は、全く違う意味合いを持つものだから。
「楽器を演奏する機会を持てる」という事に感謝したいなって思っています。



上で考えた演奏前のコメント、マリンバの先生に
携帯メールで送りました。


先生から「このコメントでOKだよ!」と返信がありました。
そして先生からの返信のラスト一行には、
「良い演奏を!」という言葉が。


なんだかじーんとしてしまいました。
うん、いい演奏がしたいなあ。