今回のレッスンの前のレッスンで、
先生とこんな会話をしてたんです。
先生「もう最近ほんっと忙しくてねー。
睡眠時間三時間ぐらいしかないんだよねー。寝る間も惜しいって感じ。」
私「春樹さんの本で、全く眠らない女性の話、ありましたよ。
『眠り』っていう短篇なんですけど。
その女性はある日突然全く眠れなくなって、
それでも体に異常はないし、眠気も全く感じないんです。
一日24時間フルに使えるようになるんですよ。」
先生「へぇ!私もそんな状態になってみたーい!」
私「眠らずにすむ夜の時間を、彼女は読書に使うんです。」
先生「へぇ〜。」
私「ただラストがちょっと、怖いんですけどね…。」
先生「おもしろそうやねー。」
私「貸しましょうか?」
先生「うん!貸して!」
って事になって。
この短篇「眠り」は村上春樹さんの短篇集
『TVピープル (文春文庫)』の中に入っています。
すごく好きな短篇集です。
で、この本先生に貸そうかな、とも思ったんですけど。
でもお忙しい先生に本を貸して
「早く読んで返さなきゃ!」なプレッシャーを与えるのも何だし。
それに以前読んだエッセイか何かの中に
「『頼んでもいないのに本を貸されて、感想を聞かれるのがいちばん困る』
という話を知人から聞いた事がある。
そういう場合は貸すのではなく思い切って本を新しく買ってプレゼントするのが、
スマートなやり方だ」という文章があったのを思い出して。
で、「よっし!この短篇集『TVピープル』を一冊新しく買って、
先生にプレゼントしよう!」と思い立ち、
今回のレッスンの時にプレゼントしました。
そしたら先生、すごく喜んでくれて。
「わぁ、ありがとう!嬉しい!読むの楽しみ〜♪」って。
あぁ良かった。
「押しつけがましいかな?」とどきどきしていたので、
喜んで頂けてほっとしました。
自分の好きな作家の本をプレゼントして、
喜んでもらえるのってすごく嬉しいな。
楽しんでもらえるといいんですけど