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こまきのブログです。

「白鞘慧海@大阪knave」ライブレポ!

komaki-13252006-05-31

●2006年5月31日(水)
白鞘慧海 with 梶原順渡辺直樹
Acoustic WEST WIND tour」


【会場】
knave(大阪)
http://www.knave.co.jp/



【出演メンバー】
白鞘慧海(Vo)
梶原順(G)
渡辺直樹(B)


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※注!ネタばれありです!



楽しみにしていた初めての白鞘慧海さんのライブ。
まずは、梶原さん&渡辺さん二人の演奏による
インストコーナーからスタート。

ビートルズの曲を二曲演奏、そしてユーミンの「中央フリーウェイ」。


「中央フリーウェイ」よかったなぁ。
梶原さんの艶やかなアコースティックギターの音色と、
この曲のメロディーラインがぴったりでした。
この曲ラストの梶原さんのプレイがぴしぱししていて、
とってもかっこ良かったです。


インストコーナーが終わったところで、梶原さんからインフォメーションが。


「慧海ちゃんは、声帯にウィルスが入ってしまって
二週間前は全く声が出ない状態でした。
今は、声をいたわりながら高音を出さない状態でなら
なんとか歌える、という状態まで回復しました。
彼女のボーカルの魅力はハイノートなんだけど、
今日はそれをお聞かせする事はできません。
でもそれでも、彼女の魅力をじゅうぶん味わえる
充実した内容になっていると思います。
今回のライブは、彼女の喉を休める意味合いもあって、
僕と直樹さんふたりのインストコーナーも多めになります。」


白鞘さん、大変だったんですね。
楽器演奏の場合は演奏する本人の体調が悪くても
とにかく楽器の音は出ますが、
ボーカルの場合は体調を崩すと声自体が出ない、
という状態になってしまうわけだから本当に大変だなぁ、と思いました。
白鞘さんのように、普段から気をつけて喉をケアしていても
声帯にウィルスが入ってしまう、というような事もあるわけですしね。。


インフォメーションが終わって、
ふたたび演奏を始める梶原さんと渡辺さん。
白鞘慧海さんがステージに登場です。


・・・かっわいいー!!


初めて生で見る白鞘さんは、とても素敵な方でした。
顔立ちが綺麗なのはもちろんなんだけど、
まわりに漂っているスイートな雰囲気がとても素敵。


歌い始めた白鞘さん。
曲は「ムーン・リバー」。
うわぁ、大好きな曲です。嬉しい〜!


声や気持ちを、口の中で丁寧にあたためるようにして歌う、白鞘さん。


MCをはさみながら、数曲歌います。
媚びる事なく真摯な気持ちで歌われ、そのままの温度で
私達のこころの中に入ってくる歌。
縦にも横にも、「広い」感じの声。
広い海のようなボーカルでした。


白鞘さんの歌からは、優しさも伝わってくると同時に、
白鞘さんの芯の強さや、はっきりした意志みたいなものも
伝わってくる感じがしました。


私は以前友達に白鞘さんのブログを教えてもらってから
ずっと愛読して来たんですが、
私が文章から感じていたそのままの人柄の白鞘さんが、そこにいました。
文章というのは、人柄をよく語るものなんだなぁと改めて思いました。


ブログを読んでいるとわかるんですけど、才女なんですよね、白鞘さんって。
でもそういうところを大っぴらに出さず、
自然体なところもとても素敵だと思います。



ライブはバラードを中心にしっとりと進んでいきます。
とても表現力のある素晴らしいボーカルです。
「これで本調子じゃないんだったら、完璧な調子の時は
いったいどれだけすごいんだろう?」と思ってしまいました。



最初の梶原さんのインフォメーションでもあったように、
今回のライブはインストコーナーも多め。
「歌ものコーナー」→「インストコーナー」→「歌ものコーナー」と
交互に演奏する形で進んで行きます。


MCで梶原さんは
「歌ものを演奏するときと、インストを演奏するときの気持ちは違うから、
気持ちの切り替えがけっこう大変だね。
こういう形態でライブをやったのは初めて。
聞いているお客さんの側には、どんな感じなんでしょう?」
とおっしゃっていました。


聴く側としても、歌ものを聴くときと
インストものを聴くときの気持ちは違います。
歌ものと、インストが交互に演奏されるたびに、
自分の中でチャンネルをかちかちと切り替えるような気持ちで聴いていました。
そして、そのチャンネルが切り替わるたびに、
歌ものとインストをそれぞれ新鮮な気持ちで聴く事ができました。
一粒で二度美味しい感じでした。
皆さんは、どう感じられましたか。


インストコーナーで演奏された渡辺貞夫さんの曲
「CALL ME」、久しぶりに聴けて嬉しかったです。
演奏し終わった後梶原さんが、
「なんだかしっとりし過ぎちゃったね。
ここで演奏するには、しっとりし過ぎなのかも。。」
とおっしゃていましたが、いえいえ、そんな事はないですよ。
心にしみ入るような演奏でした。


インストコーナーでは、渡辺直樹さんのベースのみによる演奏、
「ソロベースコーナー」なんかもあったりして。
おおお、こういう世界もあるんだー、と新鮮でした。


このソロベースコーナーのあと、梶原さんは
「僕は低い音の楽器で演奏されるメロディーが好きなんです。
ヴァイオリンよりも、ヴィオラやチェロの音の方が好き。
倍音の響きが感じられるからだと思う。」
とおっしゃっていました。へええ。


歌ものの方で印象に残ったのは「Summer Kiss」という歌。
ボサノバの、とっても軽快なかわいい曲なんですが、
イントロのフレーズを聴いた途端
「ん?なんだかこのフレーズ、聴いた事があるぞ〜?」と思いました。
私は白鞘さんのライブは初めてだし、
アルバムだってまだ聴いた事がないのに、
なんで知ってるんだろう、と思って考えていたら・・・


思い出しました!
4CREATOR.COMサイト内で「JUN KAJIWARA」のところをクリックすると
梶原さんがさまざまなジャンルの音楽のフレーズを演奏している
映像が見れますよね。


http://www.4creator.com/


その中の「JK Bossa nova」で演奏されるフレーズ、
これが「Summer Kiss」のフレーズだったんですねー。
(たぶんそうだと思うんですけど、
もし間違ってたらつっこんで下さい/汗)


「Summer Kiss」とても爽やかで楽しい曲でした。
白鞘さんのボーカルもよく伸びて。
またライブで聴きたいなあ。


「クチビルのチカラ」という曲では、
白鞘さん情熱的に歌ってらっしゃいました。かっこよかったなあ。


アンコールのラストで演奏されたブルースは、盛り上がりましたね!
熱く歌い込む白鞘さん。
そしてブルースを演奏する梶原さんのギターは
やっぱり生き生きして感じられて、とってもかっこ良かったです。
J&Bが聴きたいなぁ、と思っちゃいました。



こんな感じで、充実した内容のライブは終了。
しっとりと、しっかりと聴かせ、ラストは熱く聴かせてくれましたね。


白鞘さんの、「歌を歌う事のできる喜び」
「観客の前で歌う事のできる喜び」、いっぱい伝わってきました。
白鞘さんの幸せな気持ちを分けてもらって、
私も幸せな気持ちになる事ができました。


「ボーカル」+「バッキングはギターの梶原さんと、ベースの渡辺さん」
という編成は昨年7月に見た上新功祐さんのライブの時と全く同じなわけですが、
なんだか、上新さんの時とはまた全然感じが違いましたね。
それも不思議で、楽しかったです。


MCで、「また年内に大阪にリベンジに来たい」というお話が出ていたので、
ぜひぜひまた大阪に来て頂きたいと思います。


白鞘さんのボーカル、素晴らしかったです。
またぜひ次回は、フルパワーの白鞘さんのボーカルを体験しに行きたいです。
とっても楽しみです。
またひとり、梶原さんを通して自分の中で好きなアーティストが増えました。


会場で販売されていた白鞘さんのアルバム、買いました。
聴くのが楽しみです♪

クチビルノチカラ

クチビルノチカラ


白鞘慧海ホームページ
http://www.so-net.ne.jp/emi-shirasaya/
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