It Will Be Fine!

こまきのブログです。

録音

準備が整って録音スタート。
私が使うマレット(ばちの事)はもう既に決定していますが、
先生がこの曲で演奏する時に使うマレットを決める為に、
まず2テイク録音してみました。
それぞれのテイクごとに違う固さのマレットを使って。


演奏しているぶんには、最初のテイクで使った
ちょっと柔らかめのマレットの方がいい雰囲気だと思ったのですが、
録音したものを聴いてみると、最初のテイクのマレットだと
音がぼわんぼわんして締まりのない感じ。
今回は「録音」が目的なので、
録音したものを聴いてしっくり来るほうを選ぶ事に。
って事で、2テイク目で使用した、
ちょっと固めのマレットを使用する事に決定です。


それにしても、演奏してると楽しい〜〜。
以前レッスン室でも先生と二人で
「NOWADAYS」を合わせて演奏した事はありますけど、
レッスン室の楽器だと先にも書いたように、
先生が演奏するパートの鍵盤が足りなくて
ちょっと不完全状態での合わせだったりしたので、
こうやってきちんとした形で合わせられるのは今回が初めてでした。
「大好きな梶原さんの曲を、マリンバで弾いてるよ。
先生と二人で演奏してるよぉ〜。」
って、もう演奏中嬉しくって仕方がなかったです。
「上手な演奏をしよう」というよりは、「楽しんで演奏しよう」という事を
心がけて弾きました。



先生が使用するマレットが決定したあと、
演奏で気になる部分をピックアップして、先生と合わせて練習します。
私の演奏について、「盛り上がるべき部分で気持ちが落ちている箇所がある」
との指摘を先生から受け、その部分を直します。
あと、サビに入ってからはノリが良くなるんだけど、
そのサビに入るまでのノリが悪い。。
そしてどうもイントロがしっくり来ない。


先生「イントロ部分ってどうしても力入っちゃうし、嫌だよねぇ。」
私「特に“音のうすいイントロ”って、嫌ですよねぇ。」
先生「ほんとにねー。ばーんと音の厚いイントロだと、まだいいんだけどね。」


そんなこんなで3テイク目の録音です。
この3テイク目の録音の演奏がですねー、とっても楽しかったんですよ!
なんだかわかんないけど、楽しかった!
一緒に演奏してる先生とも、
「あ、今ぴったり気持ちが重なった!」って思える瞬間があって。
そのテイクの録音が終わった後に、先生がすぐに、
「ねぇ、今の良くなかった?」っておっしゃったのを聞いて、
先生も、同じ気持ちだったんだー、と嬉しくて。
「はい、なんか、楽しかったです!」と返事しました。


先生が「さっきのテイク、途中からテンポちょっと上げたんだよねー。
次はもうちょっとテンポ上げて録音してみよっか。」とおっしゃって、
テンポをもう少し上げてもう一回録音。
しかし、これは演奏も気持ちもしっくり来ませんでした。。
先生も、「さっきの方が良かったね」と。


ひとつ前のテイクが私も先生もお互い納得のいくものだったので、
「これでいいか!」と録音終了。



あぁ〜、録音できたー。
この「NOWADAYS」のコピーには、一年半ぐらい前から取り組んで来ました。
間にマリンバの発表会とか挟んで
他の曲を練習していた期間もあったりしたので、
http://d.hatena.ne.jp/komaki-1325/20050821
今日の録音に至るまでに、すごく長い時間がかかっちゃいました。


レッスンでこの曲のコピーに取り組み始めた頃、
レッスン室で先生と二人して床にぺたんと座り込んで、
J&Bのアルバムを延々と聴いたりしたのも良い思い出です(笑)
クラシック曲が中心になるマリンバのレッスンで、
あんなシチュエーション、あり得ないですからね〜。


耳コピは大変苦労しましたが、
もっと苦労したのは音を取った後の「表現」でした。
「NOWADAYS」を何回も聴いて、
その演奏のニュアンスを感じ取る事につとめました。
「梶原さんのギターの一音一音には、こんなにも細かいニュアンスづけが
されているんだなぁ」って思いました。
梶原さんって本当にすごいギタリストだなぁって改めて思いました。
今までも自分なりに細かく聴きこんでいたつもりだったんですけど、
コピーの為に一音一音を細かくしつこく聴いていたら、
新しい発見がいっぱいでした。


で、自分なりに感じ取ったそのニュアンスを
マリンバで表現する」っていうのがこれまた難しくて。。
だいたい、エレクトリックな楽器のコピーを
アコースティックな楽器でやる、というところにとっても無理があります。
先生と「難しいねぇ」「難しいですねぇ」って
しょっちゅう言い合いながらやってました。


まぁ、今回のコピーでひょっとしたらこの曲のニュアンスは
ほとんど表現できてないかもしれないんですけど(^^;
でも、今回この曲のコピーに取り組んだ事で、
今後の自分の音楽の「聴き方」がちょっと変わるかなー、という気がしていて、
それは自分にとって、とても価値のある事のような気がします。


出来はともかくとして、とにかくこの
マリンバデュオでの「NOWADAYS」をひとつの形にできた事、
そして大好きな曲を自分なりに楽しんで演奏できた事がとっても嬉しいです。
チャレンジできて良かったあ。


それにしても音楽って楽しい!
聴くのも、演奏するのも楽しいです。
私の演奏なんて、ほんと下手くそですけど、
でも「楽器を演奏できる」っていうのは、
ただそれだけで幸せな事だなー、と思います。
プレイヤーの気持ちを体験できる事は、幸せな事です。
これからも自分なりに楽しんで、音楽を、楽器を続けて行けたらいいな。


今日の録音で「NOWADAYS」はいったん終了。
これからは夏の発表会に向けての曲の練習がスタートします。