It Will Be Fine!

こまきのブログです。

同じ仕事をしていても

広島から神戸への帰り道も、同じように高速バスを利用したんですが。。。
同じバスの運転手さんでも、行きのバスの運転手さんと、
帰りのバスの運転手さんでは、全然違ったんですよ。
何がどう違ったかというと。。


行きのバスの運転手さんは・・・
乗り込んでくる乗客のチケットを確認して、
「前から○列目の、○側の席ですよー(^^)」と
ひとりひとりに座席の位置を丁寧に説明してくれて。
その時のあたたかい言い方もとても素敵で。


バスが広島へ向けて出発する前にも、
マイクを通して乗客全員にとても丁寧な挨拶をしてくれて。
その挨拶を聞いているこちら側も、
「おぉ、これからみんなで一緒にこのバスに乗って
広島へ向かうのねー。」
と旅への期待感が高まったものでした。


急カーブに入る前に、
「これから急なカーブになります。お気をつけ下さい。」
ってアナウンス入れてくれたのも、よかったな。


他にも、いろんな心遣いがあって。
なぁんかひとつひとつ、とっても心がこもってたんですよね。
「媚び」とか、そんなんじゃなくて。
「お客様に、より少しでも旅を楽しんでもらえるように」という
まごころみたいなのが、こもってたんです。



だけど、帰りのバスの運転手さんは・・・
本当に、最低限の事しか、しなかったなぁ。
もちろん怠惰なところがある、とかそんなんじゃないですよ。
やるべき事は、きちんとやってた。
だけどそれは
「最低限の業務を、無表情に、義務として黙々とこなしている」
という印象でした。
仕事に対する愛情みたいなのは、感じられなかったな。



私は、行きのバスでは
乗っているお客さんに対して、見知らぬ人でも
勝手に親しみのようなものを感じたし、
バスという乗り物も、とてもあたたかいものに感じられました。
それはきっと、あの素敵な運転手さんのおかげだと思うんですね。


だけど、帰りのバスでは
見知らぬ人は本当に「見知らぬ人」だったし、
バスも、「ただの入れ物」みたいな無機質なものに感じられました。



同じ仕事をしていても、ちょっとした気持ちの入れ方で、
こんなにも人への伝わり方が違うんですよね。



行きのバスの運転手さんは、仕事に気持ちをこめたり、
いろんな細やかな心遣いをする事で、
そのサービスを受ける側の私達にも
とてもあたたかい気持ちをくれたし、
そしてそうする事で、その運転手さん自身も
自分の仕事を自分で「面白く」していたのではないかなぁ。



「その人に合った仕事」「合わない仕事」
「その人が生かされる仕事」「生かされない仕事」
っていうのは、もちろんあると思います。


でも、自分自身がその仕事を
「面白いものにできるかどうか」
っていう能力も、これまた大事なような気がするなあ。


今回の旅で、行きと帰りのバスの運転手さんを見ていて、
「自分はどうだろう」って振り返ってみる、
いい機会になりました。