It Will Be Fine!

こまきのブログです。

「青木智仁セッション@RAG」ライブレポ!

komaki-13252005-12-27

●2005年12月27日(火)
青木智仁 師走 SPECIAL SESSION 2DAYS 〜其ノ壱〜」


【会場】
Live Spot RAG(京都)
http://www.ragnet.co.jp/


【出演メンバー】
宮崎隆睦(Sax)
梶原順(G)
河野啓三(Key)
青木智仁(B)
則竹裕之(Ds)


=============================


さてさて、「スクエア+本田バンド」という感じの
この日の出演メンバー(笑)
どんな雰囲気のライブになるのか、興味津々でした。



まずライブ最初の方の、青木さんのMCでおかしかったのが・・・


この日のライブの前日は、広島JIVEでのライブだった
青木さんと梶原さん。
新幹線で広島から京都まで移動したそうです。


車内は三人がけの椅子。
梶原さんと青木さんが座って、もうひとつ空いたその席に
とても服装の派手なおば様が座られたそうで(笑)
しかもこのおば様がお話好き。


梶原さんは前日の打ち上げの二日酔いで爆睡中。
って事で、おば様のお話し相手は
もっぱら青木さんが担当される事になったそうです。


ピロシキ食べる?」とおば様にすすめられ、
ピロシキですかぁ〜(汗)」と断れなかった青木さん。
しっかりとピロシキを食べたそうで。(いい方だぁ)


その結果、青木さんはラグでのライブ中。。。


「昨日の打ち上げのお酒と、さっき食べたピロシキ
体の中で回って絶好調です!(笑)」←つまり調子が悪いらしい


と笑顔で、少しやけ気味に話してらっしゃいました(^^;
ライブの後半は、お酒もピロシキも(笑)体から抜けたようで、
良かったですね♪



演奏曲は、各ミュージシャンのオリジナル曲や、カバー曲など。
都会的で洗練されていて、かつメロディアスな雰囲気の曲が
多かったように思います。


「そういう曲調ならでは」の梶原さんのプレイがたくさん聴けて、
嬉しかったですね〜。
この編成だからこそ、この曲調だからこそ聴ける梶原さんのプレイ。
J&Bのライブでは聴けない世界。


オラオラロックな曲(どんな曲だ)での
梶原さんのプレイも大好きだけど、
ああいうおしゃれな曲の中での梶原さんのプレイも大好きです。
特にカッティングがほんと心地良くって気持ちいいです。


メロディーの美しいバラード曲も多く演奏されたので、
その中での梶原さんの、夢を見るような感じの
とろとろ甘いソロもとっても素敵でした。
輪郭の丸い、やわらかく甘いソロでした。


この日の梶原さんは、白ギター。
私、大好きなんですあの白ギターの音色!


するするっと心にすんなり入ってくる感じじゃなくて、
心の入り口を、ちょっと強引に押し開くような感じで
ぐぐぐっと入り込んでくる感じの音色。
その入り込んでくる時の感触に、すごく存在感があって大好きです。
とても「かたまり感」のある音色のギターだと思います。



サックスの宮崎さんの演奏を生で聴くのは初めてだったので、
とっても楽しみにしていました。


宮崎さんのサックスは何というか・・・
いい意味で「わかりやすいサックス」という印象でした。


演奏を、人の「お話」に例えるとしたら、
宮崎さんのお話(=演奏)は、とっても内容がわかりやすいんですよね。
「うんうん、言ってる事の意味、すごくよくわかります、理解できます。」
みたいな感じ。だからよく心に届くのです。
青木さんのおっしゃってたように、宮崎さんのサックスには
とても歌心があって素敵でした。
歌をしっかりと人の心に届けるサックス、という感じでした。



この日の演奏で印象に残ったのは、なんといっても「Teen Town」!
河野さんがソロを弾いてる時の、
青木さんのプレイがもう、めっちゃくちゃかっこ良かったー!!


地面すれすれのところを、
うねりながら低空飛行していく物体のような
そんなベースでした。
ほんと地面につくかつかないか、ってぐらいのギリギリところを
青木さんのベースは器用にぶいいぃんと飛んで行くんですよね〜。


そして、曲が進んで行ってヒートアップするにつれて、
青木さんのベースの飛行の高度も、
いつの間にかぐんぐん上がって行って!
「気付いたら、あんなとこまで上がってるー!」みたいな感じ。


決して目立つ派手なプレイではないんですが、
もう絶対青木さんにしかできない職人技って感じで
「青木さん、かっこいいぃーー!」って聴き惚れてました。


そして、そんなかっこいい青木様、
本編ラスト曲(でしたっけ)ですごくかっこいいソロがあったのですが、
なんとそのソロの途中で、「指つったー!」という
青木さんの叫び声が!!


え、ギャグですよね??と思ってたらマジだったみたいで(汗)
ソロがしばらく中断。びっくりしました〜。
すぐに復活されて、ばっきばきのかっこいいソロを弾かれてましたけど。
あんな事もあるんですねー。



「Teen Town」は、則竹さんと宮崎さんのソロの掛け合いシーンも
かっこ良かったですね!


「Teen Town」でのサックス×ドラムソロ、というと
今年の二月の青木智仁セッション(という名の本田バンドセッション/笑)
での本田雅人さん×則竹さんのソロを真っ先に
頭に思い浮かべてしまいます。


本田さん×則竹さんの掛け合いだと、
お互いのプレイヤーのリズム感覚がすごく似てるので、
プレイしながら、お互いのリズムを触発し合うような、
そんな掛け合いになるんですよね。


でも、宮崎さんと則竹さんのリズム感覚っていうのは、
特色がだいぶ違います。
だから則竹さんも、本田さんとの掛け合いの時とは
また全く違ったパターンのソロでした。


この時の則竹さんのソロは、
リズムのいちばん外側の、大きな四角い枠をがしっと設定して、
その外枠は最後まで外さず、
その枠の中で様々な細かいリズムを刻み込む・・・というタイプのソロでした。
あんなパターンのソロもあるんだな〜。
かっこよかったです!


この日は則竹さんは、ご自分のセットではなく、
ラグのドラムセットでプレイされていました。
ラグのセットで叩く則竹さんを見たのは本当に久しぶり!
いやはや貴重映像でした〜。



二部の最初には、梶原さん作曲のJ&Bの曲
「GOOD BOY」が演奏されました!
曲のイントロが流れた瞬間、嬉しくってぱちぱち拍手の私(笑)


この曲って基本的にレゲエ調の曲なんですけど、
J&Bのライブで演奏されると、私はあまりこの曲を
「レゲエ」というふうには感じないんですよね。


でも、この日のラグでのライブで演奏された「GOOD BOY」は
「おぉ〜、すごくレゲエだー」って感じがしました。
全然雰囲気が違いましたね。
J&Bとは編成が違って、キーボードとサックスも入ってるから、
サウンドの色合いもまた違うし。
とても新鮮な「GOOD BOY」でした。


この「GOOD BOY」演奏後、梶原さんがMCで
「この曲は本当はキーボード(←オルガンって言ってましたっけ?)
を入れたかったんです。でもJ&Bにはキーボードはない。
今日のライブではキーボードが入ってたから、
自分のイメージに近い雰囲気で演奏できましたね。」と
おっしゃっていました。



本編ラスト曲では、宮崎さんと梶原さんが
長〜い音符をユニゾンで伸ばしてプレイするシーンがあって、
聴いてると、自分の心が、上から手のひらで
ぎゅうーっとゆっくりと圧力かけられて
平べったい形に押し伸ばされるような、そんな感触がありました。
聴いてて「ひゃあ〜(>_<)」ってなりました。



アンコールでは梶原さん作曲の「JIVE」が演奏されました!
きゃあー、嬉しい〜!!
私はこの曲を今年9月のWITNESSのライブで初めて聴いて
本当にかっこいい曲で大好きになったんです。
「また聴きたい!」と思っていたので、念願叶って嬉しかったです!


エレキがエレキらしく、梶原さんが梶原さんらしく、
思いっきり伸び伸びと動き回れる曲、という感じ。
客席も、明るい表情で手拍子して盛り上がってました♪
楽しかったー!!
みんなにこにこ笑顔でライブ終了、となりました。



この日の梶原さんのプレイ、どれもこれも
相変わらずほんとかっこ良かったですねー。


私は梶原さんの心地良いカッティングを聴きながら、
にこにこと揺れているのが好きです。
あのとんでもない壮絶ソロで、心をめためたにされる感触も好き。


このギターをまっすぐに信じて、
これからもずっと梶原さんを応援して行こう!と
改めて思ったラグの夜だったのでした。



この日は、会場のお客さんの雰囲気も素敵でしたよね。
手拍子や拍手ひとつひとつに、
「ステージと一緒になって、
このライブの空間を作り上げて行こう!」という
お客さんの気持ちが感じられました。


私もずっと、心をこめて拍手や手拍子をしていました。
とてもあたたかい雰囲気のライブ空間だったと思います。
楽しかったです。



初顔合わせのセッションとは思えないほど
まとまり感のある、熟成した大人の雰囲気のセッションで
本当に素晴らしかったですね。
またこのメンバーでのセッションを見たいです。


ライブ会場では、いろんなお友達と会えてとっても嬉しかったですー!
お会いできた方々、本当にありがとうございました!