It Will Be Fine!

こまきのブログです。

マリンバでジャズ♪

komaki-13252005-12-15

マリンバの先生が出演する
ジャズのライブに行って来ました!


会場は、「HOLLY'S」という小さなお店。
神戸にあります。
http://www.kobe-hollys.com/main2.html


JR、阪急、阪神の各線三宮駅から、歩いて約10分のところにあります。
品のある小さなかわいいお店で、とっても雰囲気良かったです。
なんか、「JとBのライブに持ってこいのお店だなぁ」と
思っちゃいました。
こんなところに、こんな雰囲気のいいお店があったんだなー。



私のマリンバの先生はクラシック奏者ですが、
数年前からジャズの演奏にも取り組み始めています。
ジャズトランペッターの方が開いている
ジャズのワークショップに通ったりして、
先生はただ今ジャズを勉強中の日々。


去年の先生のソロリサイタルは、クラシック曲が中心でしたが、
でもその中で一曲、チック・コリアの「スペイン」を演奏されたりして
これがめーっちゃくちゃかっこ良かったんですよー!!


マリンバでジャズ」って、
まずほとんど演奏される機会ありませんからね。
ジャズを演奏する鍵盤打楽器といえば、
やっぱり普通はビブラフォンですよね。
だから去年のソロリサイタルでの先生の「スペイン」の演奏を聴いて
「先生は、新しい道を切り拓いて行ってるなー!!」って思って
すっごく興奮しちゃいました!



さて、今回の神戸「HOLLY'S」でのライブは、全編ジャズ!
先生が通っている、ジャズの
ワークショップの仲間&お手伝いゲストの方々が演奏メンバー。


私は先生がジャズをマリンバで演奏されてるのを聴くのは、
今まで去年のそのリサイタルでの「スペイン」の演奏を
一回聴いただけだったので、
先生のジャズの演奏をこんなにたっぷりと聴くのは
今回が初めての事でした。


このライブに先生が私を誘って下さった時、先生は
「なんか、メンバーみんなジャズ初心者だし、
誘うの恥ずかしいんだけど。。」って感じで話していたし、
私も一体どんな感じのライブになるのか想像つかなかったので、
友達を誘わずに、ひとりで行ったんですよ。


でもライブを見て「友達誘えば良かった〜!!」と大後悔!
すっごく楽しい素敵なライブでした!


このライブの編成は、
マリンバ、フルート、ピアノ、ベース、ドラムス、パーカッション
という面白い編成。(時々トランペットの方も参加。)
ジャズのスタンダードナンバーを中心に演奏されました。
二曲ほど、メンバー自身が作曲したオリジナル曲も演奏されました。
私の先生が作曲した曲も初めて聴けて、感動でした!


ライブでは、マリンバとフルートで
ニゾンでメロディーを取る部分が多かったですけど、
マリンバとフルートの音のかさなりって、
なかなか不思議な雰囲気で新鮮でしたね〜。


ライブでは、メンバーの方々が
演奏する曲名と作曲者をMCで説明しながら演奏して下さいました。
メル・トーメの曲、良かったなぁ。
チャーリー・パーカーの曲もたくさん演奏されました。


渡辺貞夫さんが「チャーリー・パーカーを敬愛してる」っていう話を、
この前ご自分のラジオ番組でされてたなぁ。
ライブで演奏されるチャーリー・パーカーの曲を聴いてると、
「なんか貞夫さんの世界に通じるものがあるなぁ」と思いました。
それに、メル・トーメも、チャーリー・パーカーも、
以前読んだ村上春樹さんの本、「ポートレイト・イン・ジャズ」で
紹介されてたなぁ。。。


私はこういう「100パーセントジャズ!」の世界に全然詳しくないですけど、
でもライブ聴いててこういう風に、
自分の中でいろんな物事が繋がっていくのが、とっても楽しかったです。


「ポートレイト・イン・ジャズ」のチャーリー・パーカー
メルトーメについて書かれていたところ、もう一回読み返してみよっと。
チャーリー・パーカーの曲、聴いてみたくなりました。
(☆10月28日の日記・好きな本紹介⑤〜「ポートレイト・イン・ジャズ」
http://d.hatena.ne.jp/komaki-1325/20051028



「ア・チャイルド・イズ・ボーン」という曲が、
フルートを抜いた編成
・・・マリンバ、ピアノ、ベース、ドラムス、パーカッション
という編成で演奏されたのですが、この曲がとーーっても素敵でした。
ビブラフォンには出せない、マリンバ独自の良さが
出されている演奏だったように感じました。


マリンバトレモロ奏法で演奏されたのですが、
木の楽器の持つぬくもりが、この曲のメロディーラインの優しさと
ぴったり調和してたなぁ。


甘くて切なくて、どこか夢心地で、あたたかく優しい演奏でした。
聴いてて泣くかと思っちゃいました。感動しました。
本当に素敵だったな。



ライブのアンコール曲は、チャーリー・パーカー
「ビリーズバウンス」という曲。
ステージのメンバーが、客席に向かって
「一緒に演奏しようよ」という仕草をされていました。
客席には、ステージ上のメンバーの音楽仲間が
たくさん来ていたようで。


ステージから呼ばれた客席の音楽仲間は、
ひとり、またひとり・・・とステージに向かって、
ステージでトランペットを手渡され、その場で交代でアドリブ吹いてました。
かっこいいー!


ああいう風に、客席からステージに呼ばれて、
ぱっとステージに立って、楽器渡されて、ぱっとソロが吹けるのって
すごくかっこいいですよねー。見てて憧れちゃうなぁ。
しかもそのソロの内容がかっこいいし。
三人ぐらいの方が、かわるがわるトランペットを吹いたのですが、
どの方の演奏も素敵だったなぁ。



マリンバの先生は「ライブに誘うのが恥ずかしい」なんて
謙遜されてたけど、いえいえ、とっても楽しいライブでした!
ほっこり幸せな気持ちになりました〜。行って良かった!


終演後に先生と話したとき、私が
「楽しかったです!次回は友達連れてきます!」って言ったら、
先生は「うん!ぜひぜひ!」って喜んで下さいました。


次回このライブがある時は、このブログで告知しますので、
私のお友達でご興味のある方、一緒に行きましょうね〜(^^)


あぁー、それにしても先生かっこ良かったなぁ。
もう、どこまでもついて行きます!って感じ。
マリンバでジャズ、全然悪くないですよ!
先生には、どんどん新しい道を切り拓いて頂きたいものです。
私もマリンバでJ&Bの「NOWADAYS」のコピー、頑張ろっと!



ライブが終わってお店を出たら、外はかなり冷え込んでいて
まるで冷蔵庫の中に放り込まれたような、
キンッとしたつめたさが私の体を包んだけれど、
でもライブの余韻で心がほかほかしていたから、全然平気でした。


ここ数日間、なんかいろいろと考え込んでしまったりしてたんですけど、
素敵なライブを見たら、ふっと気持ちが浮上しました。
どうして音楽って、こんなに直接的に心に作用するんだろう?


「音楽っていいなあ」って思いながら、にこにこしながら
私は夜の三宮の街を、駅に向かって歩きました。


あーもう、本当に音楽って、いいですよね〜!!
ずっと音楽を、大好きでいたいなあ。