It Will Be Fine!

こまきのブログです。

好きな曲紹介18〜「宮古島周遊記」(浅野祥之)

ギタリスト浅野祥之さんが作曲された曲で、「宮古島周遊記」という曲があります。


この曲はアルバム『空と海と風と・・・2』の5曲目に収録されているのですが、
浅野さんは、アルバムのライナーノーツで、この曲「宮古島周遊記」について、こんな風に語ってらっしゃいます。


外にいてメロディーなど、絶対浮かばない私が、仕事で行った島、まさに宮古島でできた曲であります。
東平安名(ひがしへんな)岬。そこから見る風景は、私にはないと思われていた瞬間のひらめきとでもいいましょうか、パッとメロディーが頭をよぎったのでした。そこがどんなに素晴らしい所かは…書けません。行ってみてください…。宮古島の人達のあたたかさ、海の色、風の匂い、空の青さ、それがこの曲です。


浅野祥之 (アルバム「空と海と風と・・・2」ライナーノーツより)



私はこの曲「宮古島周遊記」を初めて聴いたとき、
この浅野さんのライナーノーツの文章を読んでから、聴きました。


そして実際に聴いてみて・・
「うわぁ浅野さん、本当に本当に感動したんだな。」
って思いました。


浅野さんの、
「不器用なほどに」といってもいいぐらいの、真っ直ぐで、“一本気”を感じさせるギターの音色が、
その素晴らしい青空や、真っ青な海の色を描く。


・・というか・・
「ギターの音が絵筆となって景色を描く」とかいう、間接的な感じじゃなくて・・


浅野さんのギターは絵筆じゃなくて。。


もうこの曲においては、
浅野さんの「ギターの音そのもの」が、そのまんま直截的に空の青さ、海の青さそのものとなって、
空間をどこまでも自由に駆け抜けてゆくような、そんな感じ。。


そういうイメージです。(上手く言えない。もどかしい。。)



曲と演奏が、感動する景色や、人に出会えた歓びに満ちている。



アップテンポの明るい曲だけど、
でも、「あっけらかんとした楽天的な人がつくった曲」という感じはしません。


「内面がシリアスな人がつくった、明るい曲」という感じが、すごくします。
(聴いていて私が勝手にそう感じるだけだけど。。)




今日4月20日は、浅野さんの命日です。
あれから8年。。。


私はこの浅野さんがつくった曲「宮古島周遊記」を聴いていると、
浅野さんのきらきらした心を感じながら、
私自身の心もきらきらと輝いてくるのを感じます。
なんだか、「浅野さーん!!」って叫びたくなります。


浅野さんの演奏をもう生で聴く事ができなくなってしまったのはとても悲しい事だけれど、
でも、浅野さんが残してくださった音源を聴きながら、
今もなお、時空さえも超えて、
ミュージシャンとリスナーで、まるで合わせ鏡のように、お互いの心をきらきらと映し合って輝かせ合っていける事は、とても幸せな事だと感じます。



そういうふうに、
悲しくなったり寂しくなったり、でも、幸せな気持ちも感じたり。。
他にも言葉にできない いろんな種類の感情を行ったり来たりしながら、ずっと浅野さんの事を覚えているのだと思います。


浅野さんありがとう。