「以前ものすごく好きだった音楽に、全く心を動かされなくなる」
という体験を、最近しました。
(梶原さんの事じゃないよ)
アーティスト側は、変わっていませんでした。
相変わらず真摯でした。
私の最も嫌悪する「傲慢な演奏」をしているわけでは全くなかった。
でも私の心は、そのアーティストの演奏を聴いても、動かなくなっていました。
どうやら、音楽を受け取る「私の側の心」が、以前とは変わったらしい。。
数年前からうすうす感じてたんだけど、
そのアーティストの「大切なもの」と、今の私の「大切なものが」がずれてきてしまったんだな、
という事が、ライブ空間にいてはっきりわかりました。
こういう事って、別に初めてじゃないし、今までも何度かあった事なんだけど、
私は以前そのアーティストの音楽と演奏が本当に大好きだったので、
もう心が動かされなくなってしまった事は、けっこうなショックでした。
でもこういうのって、ほんと理屈じゃないから。
動かないものは、動かなくなってしまったんだから、仕方ない。。
さみしいけど。。
ライブ会場で、
「たぶんこのアーティストのライブには、もう当分行かないな。
もしかしたら今回で最後かもな。。」と思いました。
でも、これから先あまり聴かなくなったとしても、もうライブ会場に行かなくなったとしても、
今までそのアーティストと音楽を通じて共有してきた時間や気持ちは、絶対無駄じゃない。
これからも私の中に、何らかのかたちで絶対残り続けると思います。
「素敵な、大切な気持ちと時間を本当にありがとうございました。これからも元気で頑張ってくださいね。」
って、気持ちを心から送りたいです。
本当にありがとう。
本当に楽しかった。
先にも書いたように、こういう事って初めてじゃないし、これからも起こると思います。
全然珍しい事じゃない。
ちょっとしたきっかけで、自分の心の感じ方ががらりと変わってしまうような事ってあるし、
以前はどきどきしていたものに、もう今は何も感じなくなる、という事、これからも起こると思う。
(逆もあるでしょう。)
アーティストだって変わり続ける。
私だって変わり続ける。
だから、長い長い間、
自分の心をずっと惹きつけてやまない、
ずっとどきどきさせ続けてくれるアーティストがいるとしたら。。
そのアーティストとの、「音楽を通じての大切なものの共有」が、
ずっと続いている、ずっと続いていくとしたら。。
もう本当にそれは、「奇跡的な瞬間の連続」みたいなものなのかもしれないなあ、と思います。