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こまきのブログです。

山本二三展@神戸市立博物館

komaki-13252011-09-10

山本二三(やまもとにぞう)展@神戸市立博物館に行ってきました。


山本二三さんは、「天空の城ラピュタ」、「もののけ姫」、「火垂るの墓」・・・等の背景画を描いてらっしゃる方。
ずらりと並んだ背景画の数々、素晴らしかったです。


私は絵の事とかよくわからないんですけど、
見ていると、静かにじいんと心に届いて来る絵というのがあるんですよね。
そうかと思えば、全く届いて来ない絵もある。
ここらへんは直感的に本能的に感じ取るもので、音楽と同じなのかなと思います。


絵の中で表現されている「光のあたたかみ」みたいなものに、とても惹かれました。


他にもたくさん心に残る素敵な絵があったな。
どこまでもどこまでも真っすぐに続いていく道、
真っ青な空、もくもくとした夏の雲、
ごつごつとした岩、レンガ・・・


「写真以上に伝わる何か」もありました。


「普段の生活において、目に映る対象をその人がどういう風に感じて受け取っているか」が、
描き手となる時にその作品に反映されるのではないだろうか・・・と、絵を見ながらそんな事を思いました。
二三さんの描く光を見ていると、二三さんが「光」というものを自分の中でどういう風に感じ、
受け取っているのかがわかる気がするんですよね。



ラスト近くに見た、木漏れ日の絵、とても心に残りました。
その絵を見ながら、自分が過去に実際に見た木漏れ日の事を思い出していました。
絵の世界を通して、現在の自分と過去の自分が静かに手をつないでいるような不思議な感覚。。



「いろんな種類のプロの人がいて、組み合わさって、ひとつの作品が生まれている。
この世界もきっとそんな風に構成されている。」
・・・山本二三さんの背景画たちを見ながら、そんな事を感じました。


細かいところまで丁寧に描き込まれた絵の数々から、たくさんの事を感じ取る事ができました。