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こまきのブログです。

「櫻井哲夫&本田雅人“Birthday Live”@神戸」ライブレポ!

komaki-13252008-11-14

●2008年11月14日(金)
「『櫻井哲夫本田雅人』“Birthday Live”」


【会場】
神戸チキンジョージ


【出演メンバー】




【※注!ネタばれあり!!】



                                                                                                  • -

もうとっても楽しみにしていました、この日のライブ。


だって梶原さんだし、本田さんだし、チキンジョージだし。。。



私は新しくなってからのチキンには、今回初めて行きました。


チキンジョージは私にとって、最も思い入れの強いライブハウスです。


「最も好きな」ライブハウスかというと・・それはちょっと違うような気もするけど(^^;
だけど「最も思い入れが強い」のは、間違いなく、迷いなく、チキンジョージです。


2001年4月27日の「伊東たけし本田雅人ドリームライブ」で
そこで初めて聴いた本田さんのプレイに衝撃を受けて
どどーっと本田さんにはまって、インストというジャンルにはまって。


そして本田さんの音楽を通じて梶原さんに出会って、
今は梶原さんのファンで。。。


あの2001年4月の本田さんのチキンでのライブを見ていなかったら、
今私の周りにあるもの、私の周りにいてくれる人たちは全てない、というか。


ほんとあの日のチキンから「全てが始まった」という想いがすごく自分の中で強いので、
本当にチキンは自分にとって原点の場所であり、大切な場所です。
ここでJ&Bのライブもたくさん見ました。。。


だからそんな大切なチキンが建て替え工事のため休業しちゃう時はとっても悲しかったです。
その当時は「一年半後にオープン」の予定だったけど、
私には途方もなく長い長い時間に思えました。


で、結局は再オープンまでには二年半もの時間がかかったわけで。。


チキンが再オープンした時、すぐにでもライブを見に行きたかったんですけど、
自分の中で、
「新しいチキンで最初に見るライブは、
梶原さんか本田さんが出演するライブじゃなきゃ嫌だ!」
という強いこだわりがあって。
じっとその日を待っていました。



そしたら!!
今回、梶原さんと本田さんおふたりの共演のステージを
新しいチキンで見れる事になったんですよ〜!!


スケジュールが発表された時、とってもとっても嬉しかったです。
ここまで粘って待った甲斐がありました(涙)



ライブ当日、チキンへ向かう途中とっても嬉しかったです。


東急ハンズの横の坂を、生田神社の横の坂を、大事に上りました。
「あぁ私、チキンにライブを見に行くんだなぁ〜。」と思いながら。。



開場時間になって、地下1階のライブハウスへ降りて行く時、どきどきしました。


重たい扉をがちゃっと開けて、店内へ。


「わー、チキンだー!」と思いました。



新しいチキンは、いい意味で以前より少しこじんまりした空間になっていました。


ステージのアーチ型の梁が特徴的です。


ステージの高さは以前よりぐっと低くなって、
ステージと客席があまり距離を感じないつくりになっています。


以前のチキンは1階で、今の新チキンは地下1階なわけだから、
以前とは別の空間なはずなんだけど、
でもなんだか、新しくなったんだけれども
「以前のチキン」の面影というか、空気感みたいなものが
ライブハウス全体の中にしっかりと残っているように感じられて、
「ああチキンだな。」って思えて、私はそれがすごく嬉しかったです。


大村憲司さんのギターは、以前のチキンに飾られていたものとは別のギターだったけれど、
新しくなったチキンの店内にも、しっかりと飾ってありました。嬉しかったです。


憲司さんのギターの下に行って、じーっと見上げながら、
心の中で憲司さんといろいろお話してきました。
憲司さんのギターって、見つめていると
自分の心がそこにすうっと吸い込まれていくような、
不思議な感覚があります。。。



あ、フードメニューは以前より充実していました。
チキンジョージ」だけあって、鶏系のメニューが充実です(笑)
なんか「鶏うどん」とかあったし。



あああ、ここまでで充分長くなっていますが、
ライブレポはここから始まるのです(汗)ごめんなさい。


それでは、ライブレポスタート!




ライブが始まって、ステージにひょこっと現れたのは、
ドラムスの田中栄二さんおひとり。


そしてそれだけで客席からは何故か笑いが(笑)
(この空気感はあの時ライブ会場にいた人でないとわからない/苦笑)


客席内が微妙な笑いに包まれる中、栄二さんはドラムの椅子にスタンバイし、
「ひどいよな〜(苦笑)」とかなんとかつぶやきながら、
おひとりでリズムを刻み始めます。


その栄二さんのリズムに乗って、メンバーが続々とステージに登場です!


うわー、こうやって改めて見るとメンバー豪華〜!


そして一曲目は本田さんの「JOY」です!
まさか一曲目にこの曲が来るとは思ってなくてびっくり!
嬉しくって思わずぱちぱち拍手の私。


青木智仁さんのベースソロの後に、
青木さん&本田さんのユニゾンが展開される・・・
というシーンがいちばんの見せ場だったこの曲。


今回は、そのユニゾンのシーンは、
「メンバー全員」でのユニゾンでした!


【☆2006年12月の本田さんファンクラブイベント@BAJ】の時に
初めてこの「JOYの全員ユニゾン」バージョンを聴いて
もう本当に感動したんですけど、今回もこのかたちで聴けてすごく嬉しかったです。
これからも、ずっとこのかたちで演奏して欲しいなぁ。
いつまでも青木さんを、心の中で大事にできるから。。



本田さんの曲「HA-RU-U-LA-LA」では、
全然「春うらら」じゃない感じの
本田さんのものすごいハイパーソロが炸裂して、その事に私心の中で大ウケ(笑)
やっぱり本田さんだわ〜、と思いました♪



松本さんの曲「K.B.T」(大好き!!)では、松本さんのソロ炸裂!
愛と情熱と、そしてソロ終盤では狂気みたいなものも入り混じってきて
本当にかっこいいソロでしたー!!
(どの曲でも松本さんのソロはほんっとすごかった!素晴らしいです!)


この曲での本田さんのソロもすごかった!そりゃもうすごかった!!
炸裂しまくりでした〜!!
ちょっと言葉で言い表せない感じ。


そんな本田さんを、後ろで梶原さんが、
「コイツ、すっげーなー!」って感じの愛のこもった笑顔で見つめてました。



櫻井さんの曲「ヴィーナス」では、
ベース櫻井さん、アルトサックス本田さん、エレキギター梶原さん、という
とっても変わった編成で。


「二人だけならすぐにツアーが組めるから、
僕と櫻井さんの二人だけで演奏するバージョンを増やしたいと思っているのですが、
まずはプロのギターの人にも入ってもらいます。」
と本田さん(笑)


あまりにも変わった編成だったので
「いったいどんな事になるんだろう〜〜」と想像つかなかったのですが、
これがとっても素敵でした!


梶原さんのギターの音色は、優しい月光みたいにふんわりと空間を包んで。
(綺麗な光に見とれるような気持ちで、私は梶原さんのギターを聴いてました。)
そのゆったりとした空間の中を、櫻井さんと本田さんの音が優しく行き交って。
とっても素敵空間でした〜。



そして次は「プロのギターの人」(笑)梶原さんも退場し、
本当に櫻井さんと本田さんのお二人だけで演奏。
曲は「みんなSwing」!(ええぇ〜!)


ベースとサックスの二人だけで、あの曲どうやってやるんですか!と思ったけど、
見事になんとかなってました。。


本田さんがメロを吹くときは桜井さんがベースラインを弾き(←これは当たり前か。)、
桜井さんがソロを取る時は本田さんがベースラインを吹く。
この本田さんがベースラインを吹く時のアクセントのつけ方が
かっこよかったなー。


お二人の演奏が終わると会場拍手喝采!でした。



ステージにバンドメンバー全員が戻って来て、再びバンドスタイルの演奏になって、
梶原さんの曲「EVER」も演奏されました。


なんか、こうやって聴くと改めて
「梶原さんの曲って優しいなぁ〜。」って思いましたね。
優しくて、あったかくて、愛いっぱいだなって。


いえ別に、他の方の曲が愛がないとか優しくないとかいうわけでは
決してないんですけど(汗)
でも改めて「梶原さんの曲って優しいなぁ」と思ったというか。。


上手く言えないけど、梶原さんファンの方になら
この気持ちわかってもらえる・・かな?


「EVER」が演奏されている間じゅうずっと、私はすごく幸せな気持ちで、
身体をゆったりと左右に揺らせながら、
心の中でこの曲のメロディーを一緒に歌いながら、
大切に聴いていました。



本田さんの新譜『アクロス・ザ・グル-ヴ』の1曲目に収録されている
「キャプテン・ジョバンニ」も演奏されて、この曲大好きなので嬉しかったですー!
本田さんが演奏前に
「今回のアルバムは全体的に大人な雰囲気なのに、この曲だけどうかしてる」って
おっしゃっていたのにウケました(笑)「どうかしてる」って(^^;


この「キャプテン・ジョバンニ」の最初のフレーズが終わった後に、
メロディーのバックでギターが「ぎゅいーん!」って鳴る(どこの場所の事言ってるかわかります?)
んですけど、私その箇所のギターをずっと「梶原さんのギターで聴きたい!」って思ってて。
念願叶って嬉しかった!
見事に梶原節の引き締まった「ぎゅいーん!」が聴けました♪
かっこよかったなぁ〜〜。


それにしても梶原さん、この曲の冒頭での本田さんとのユニゾンとかほんっと大変そうでした。
(顔しかめてらっしゃったし。)
曲が終わった瞬間には、梶原さんに向かって心の中で
「お疲れ様でしたーー!」と叫んだ私だったのでした。



本編ラストは「レッド・ゾーン」!!
真っ赤な熱い火の玉がだーっと一気に駆け抜けていくような、
熱い熱い演奏でした!


梶原さんのソロがものすごくかっこよかったのは
この曲だったっけか、どうだったっけか・・。
(めちゃくちゃかっこいい梶原さんのエレキソロがあった曲が
1曲あったんですけど、どの曲だったかはっきり思い出せない(^^;)


とにかく盛り上がりまくって、本編終了!



そして客席の拍手に応えて始まったアンコール。


「新しいチキンに来れて、本当に嬉しいですね。
無事、綺麗に出来上がって良かったですね。
前のチキンはステージの高さがこう、高飛車な感じだったけど(笑)、
今はいい感じの高さで、客席との距離感も、ちょうどいい感じ。」


と本田さんがおっしゃっていました。
嬉しかったです。



アンコールで演奏されたのは、田中栄二さん選曲のカバー曲
「Going Home」。


いい曲でしたね。
みんなで手拍子しながら聴きました。
夕焼け色の景色の中を、満ち足りた気持ちで
ゆっくりとおうちへ向かって歩いて行くような気持ちで、
楽しかったライブの余韻に浸りながら、優しいあたたかい気持ちで聴いていました。



こうして、休憩なしで一気に演奏された
約二時間半(もう少し短かったな?)のライブは幕を閉じました。



梶原さんは、終始バランスに気を遣いながらプレイされている感じで(もちろんいつもそうだけど)、
絶えず「全体の中で今自分が果たすべき役割」を意識しながら弾かれていました。


聴いていると、鋭いナイフで「しゃっ!」と身を削がれるような感触の
シャープなカッティング、
空間に絵筆でさあっといろんな色を塗っていくような様々な音たち、
ここぞ!な場面では熱い熱いソロ!
どれもかっこ良かったです。



今回のライブは11月13日がお誕生日である
櫻井さんと本田さんの「Birthday Live」でした。
私もおふたりと同じ誕生日だったので、
ライブ中は私も一緒にお祝いしてもらっているような気持ちで
勝手に聴いてました(笑)



MCでは櫻井さんの過去のワープロCMのセリフ再現
「やっぱカラーだわ〜」にいちばんウケました。
(友人ゆうWさんと共に大ウケ。笑いが止まらなかった。)



ライブ中、ステージのバックの壁に掲げてある
「CHICKEN GEORGE」の看板を、私は何度も何度も見上げていました。
またあの看板を見上げる事ができて、嬉しかったです。


ライブが終わってその看板に、ぱっと灯りがともるのも、
幸せな気持ちで見つめていました。
私はライブ後にあの看板に灯りがともる瞬間が、とても好きだったのです。



三年ぶりのチキンジョージでした。
この三年、本当にいろんな事があったなあ。。。


チキンのステージの上に、
梶原さんが立ってて、本田さんが立ってて、嬉しかったな。



今回のライブを見て、
「私のこころの中にチキンが戻ってきた。」
と思いました。


自分の心の中に、大切な基地が戻ってきたような感じ。。


大丈夫、ちゃんといろいろ戻ってきたよ。
大丈夫、大丈夫。
絶対大丈夫だから。


またこれからの日々を、一生懸命頑張ろう!って思いました。



・・・なんかラストは自分にしかわからないつぶやきになっちゃったけど。


本当に嬉しかったです。
またチキンでライブが見れて嬉しかった。幸せでした。



メンバーの皆さん、素晴らしいライブをありがとうございました!