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こまきのブログです。

「ミニロマンチカ@滋賀」ライブレポ!

komaki-13252007-10-21

●2007年10月21日(日)
「Romantica 新作『Pablo X』発売記念ライブ
“スターライトライブスペシャル”」


【会場】
ラフォーレ琵琶湖 デジタルスタードーム「ほたる」


【出演メンバー】
田中倫明(Per)
橋本歩(Cello)
梶原順(G)




【※注!ネタばれあり!!】




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【SET LIST】
ゴーギャン・ウォーク
マチュピチュの頂
ゲルニカ
十力の金剛石
イーハトーヴ
鳥の歌
マリア・セルバンテス
老人と海
明日の神話


<Enc.>
アルビレロ

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やって来ました滋賀へ!
何気に人生初滋賀な私です〜。


JR守山駅で、
車で迎えに来てくださったWさんご夫婦(ありがとうございました!)、
友人Kさん、私、の四人が合流し、
クラブハリエのケーキバイキングを楽しんだ後
(ケーキ美味しかったです♪バームクーヘン焼きたてふわふわで感動♪)、




今回のミニロマンチカのライブ会場、「ラフォーレ琵琶湖」へ向かいました。


なにせ初滋賀な私は目に映るもの全てが嬉しく、
会場へ向かう車内から琵琶湖がかすかに見えた時には
「あれが琵琶湖ですか?」
「それが琵琶湖ですよ。」
「これが琵琶湖ですか!」
とよくわからない話題でみんなで盛り上がったりしていました(笑)





着きました!
今回のミニロマンチカのライブ会場は、なんとプラネタリウム
リゾートホテル「ラフォーレ琵琶湖」の敷地内にある
「ラフォーレ琵琶湖 デジタルスタードーム『ほたる』」です。
プラネタリウムなんて小学生の時以来かも・・・わっくわくです。


デジタルスタードーム「ほたる」は、
こじんまりとしたあたたかい雰囲気のプラネタリウムでした。
一歩足を踏み入れた瞬間、「あっ、何だかあったかい感じがする。」と思いました。



まずはライブ前に、「星のお兄さん」のオープニングアクトからスタート。
ドームの天井に星座を映しながら、「星のお兄さん」が爆笑トーク
それらの星座の解説をしてくれます。


ツボにはまりすぎな、テンポの良いブラックユーモアの数々に笑いすぎて
もうほんとお腹が痛くなっちゃったのですが、
私の今回のいちばんのツボは、「星のお兄さん」が北斗七星の解説をしていたときの・・・


「北斗七星ですから、星が七個ありますね〜。
(星を数えながら)いち、にい、さん、しい・・・『GO!!!』」


で、郷ひろみの「リヴィンダ・ヴィダ・ロカ」が
大音量であのプラネタリウムの空間に流れた瞬間です(爆)
もー、おかしくって笑い死ぬかと思ったーー(泣笑)
まさかああ来るとは思わなかった!


その後も「GO!!」の余韻を引きずりまくった私は
笑いをこらえるのに必死で大変でした(^^;



この「星のお兄さん」のオープニングアクト
終始笑いっぱなしの10分間だったんですけど、こんな事も感じました。


「今から本当に真っ暗闇にしますよ。」って星のお兄さんが言って、
短い時間、会場が本当に「真っ暗」になったんですけど・・・
「完璧な暗闇」っていうのはちょっと怖かったです。
顔の前に差し出した自分の手さえも見えないほどの完璧な暗闇。
そんな暗闇の中にいると、自分の身体というものが消えて、自分の意識だけが
その暗闇の空間の中にぽっかり浮かんでいるような感じがしました。


あと、「満点の星空」がドームの天井に映し出されたときも、
星に自分が見られているような気がして、少し息苦しさを覚えたりしました。


それが嫌だったとか、そういうんじゃなくて。
なんというか、神秘的な体験でした。
貴重な体験をしたなと思います。


「星のお兄さん」のオープニングアクトは、
笑いあり、ちょっとまじめにいろいろ感じる瞬間もあり、で
とっても有意義な時間でした。
ありがとう!星のお兄さん!




「星のお兄さん」のオープニングアクトが終わり、
いよいよミニロマンチカのライブがスタートです。


久しぶりに聴いたミニロマンチカの音楽は、やっぱりとても素敵でした。


歩さんのチェロは・・・
チェロって私は普段あまり聴く機会がないので、
その楽器の音色自体がとても新鮮に心に響きます。
私の心の中の、いつもとは・・・いつも音楽を聴く時とはちょっと違った場所に
チェロの音色は入り込んで来ます。
自分の心の中にある、「いつも使っている部屋」とはまた別の、
ちょっと違った部屋の中に、あまり使った事のない部屋の中に
チェロの音色はすっと入り込んできます。
(あぁ〜、意味不明ですかね。すいません。。)


倫明さんのパーカッションは、
血が、汗が、体温が、躍動する感じのプレイでした。
そのプレイの中には「生きること」が、ぎゅっと凝縮されているような感じがしました。
しかもとても誠実な姿で。
私はそんな倫明さんの姿を見ていて、「音楽家だなぁ〜〜」と思いました。


歩さんもおっしゃっていたように、
歩さんがメロディーを弾くときは梶原さんがハーモニーを担当し、
梶原さんがメロディーを弾く時は歩さんがハーモニーを担当する、
しかもその役割が常にくるくる入れ替わるこの音楽形態は
とってもおもしろなと思いました。
そこに全く違和感がないのもすごいなって思います。


二曲目の「マチュピチュの頂」のときだったかな、
ドームに映し出される映像が、
「びゅーんと林を突き抜けて、やがて満月が見える」というものだったんですよ。
そして、そのぽっかり浮かんだ満月の下でギターを弾く梶原さんの姿が
とてもとても綺麗でした。


そして「十力の金剛石」をあの空間の中で聴いたときの
幸せな気持ちといったら・・・!
ドームに映し出される星空に包まれて、ゆったりと優しい穏やかな音楽に包まれて、
梶原さんのギターを聴いた時の、この時の気持ちというのは、
本当に幸せで、言葉ではとても言い表せない種類のものでした。
本当に至福だったなぁ〜、と思います。


「イーハトーヴ」もとっても素敵な曲でした。
浅野さんが愛したというその曲を、私も大切に聴きました。


途中、MCの時に、ドームの天井いちめんに、
たくさんの「星座の絵」が映し出された時がありました。
天井いちめんにびっしりと広がる星座の絵を見上げていたら・・・
「私たちは奥深い宇宙の中に、宇宙に包まれて生きているのだな」
と思いました。なんだかそういう事を実感しました。



「鳥の歌」の梶原さん&歩さんデュオは素晴らしかったです。
歩さんのチェロは、深い河がどこまでもなめらかに流れていく光景を
思わせるような演奏でした。
ラストに梶原さんが「ジャランッ!」とギターを弾いて曲が終わったときは、
暗闇の中にダイヤモンドが振りまかれたような感じがしました。


老人と海」のときのドームの映像もすごかったんです。
ゆるやかな海の映像から、星空へ。
そしてその星空は、止まっている星空から
「たくさんの星が降り注ぐ」空へと変化。
音楽と映像とが一体となって届いて来て、鳥肌ものでした。
本当に美しかったです。


明日の神話」での梶原さんのソロは、
触ったら「あつっ!!」って火傷しそうなソロでした。
火花がばちばち飛び散るような熱いソロでした。


梶原さんのギターは、ときには熱い火花になったり、
ときにはやさしくやさしく輝く星みたいな音になったり・・・
その時々によって全く違ったものになるからすごいなって思いました。




本当に素敵なライブでした。
「ドームに映し出される星空」と「ステージ」と「客席」の仕切りがなくて、
全てひっくるめて「ひとつの空間」という感じがしました。
星空と音楽と客席が、まるごとひとつの空間になって優しくとけ合っていました。


そして自分自身も、「その空間の一部」となって、
そこに含まれている事が、とても心地よかったです。
とても自然な、優しい感触で私はあの空間の中に含まれていました。
その感触がすごく幸せでした。



ライブが終わってプラネタリウムを出て、
駐車場で空を見上げて星を見たとき・・・
本物の星空の方が「つくりもの」みたいに感じられました。
本物の方が、フィクションみたいに感じられたんです。不思議な感覚でした。


プラネタリウムの中でミニロマンチカの音楽を聴きながら
見上げた星空の方がリアルだったな。」と思いました。
フィクションがノンフィクションを凌ぐような時もあるんだろうか、
フィクションの方がノンフィクションよりも「よりリアル」な時があるんだろうか・・・と
そんな事をぼんやりと考えました。



星が降る、音が降る、ミニロマンチカのライブ@滋賀は
自分の中でとても素敵な思い出となりました。
あの空間の中で、私はずっと、
とてもリラックスしながら音楽を聴いていたと思います。



滋賀、本当に来て良かったなぁ〜、と思いました。
このプラネタリウムでのライブは、
もっとたくさんの方に体験していただきたいライブだと思います。
こんなライブはなかなか体験できるものではありません。
本当に素晴らしいですよ!!
滋賀、すごいっ!!


ご興味を持たれた方は、次にこのプラネタリウム
ミニロマンチカのライブがある時は、ぜひ参加してみてくださいね。


尚、今回のプラネタリウムでのミニロマンチカの演奏曲目は、
プラネタリウムの中で演奏する雰囲気に合うように」
選曲された特別仕様だったそうです。


というわけで、24日の神戸ではまた違った曲が聴けそうですね。
こちらも楽しみです!