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こまきのブログです。

「熱帯JAZZ楽団@神戸国際会館」ライブレポ!

komaki-13252006-07-16

●2006年7月16日(日)
熱帯JAZZ楽団 〜10thアルバム発売記念公演〜」


【会場】
神戸国際会館こくさいホール
http://www.kih.co.jp/


【出演メンバー】
熱帯JAZZ楽団


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【注!ネタばれあり!!】


やっとやっと、熱帯JAZZ楽団のライブを
生で見られる日がやって来ました〜!


パーカッショニスト、カルロス菅野さんが率いる
日本を代表するラテン・ジャズ・ビッグ・バンド「熱帯JAZZ楽団」。
ずっと「生で見てみたい」と思ってたんですけど、
(アルバムは一枚しか持ってないけど/笑)
いつもなかなかタイミングが合わなくって。


でもやっと今回念願叶って、
私にとっての熱帯JAZZ楽団初ライブ!となったのでした。



三宮で友達とお茶してから(私信:めだかテロップ最高やったよ!/笑)
神戸国際会館へGO!


会場内には、いろんな年齢層の方がいらっしゃいました。


お父さんとお母さんに連れられて来た小学生ぐらいの子ども、
私たち世代の女性、
「ええ会場やなぁ〜〜」と思いっきり関西イントネーションで
感慨深げにつぶやきながらロビーを通り過ぎて行くおじさん、
「音楽を楽しみにきました」という感じのにこにこした表情の老夫婦・・・


いろんな年齢層の方に熱帯JAZZ楽団は愛されてるんだなあ、と思いました。
いいですよね、いろんな年齢層の方に愛されてるって。
開演前の会場の雰囲気も、
みんな本当に熱帯JAZZ楽団のライブを楽しみにしてる、って
感じが伝わって来てなんだか居心地がよかったです。



そんなみんなの期待を乗せて、熱帯JAZZ楽団のライブはスタート!


やっぱり大編成だけあって、音圧がすごいです〜。華やかー。


一部は、わりと大人な雰囲気で進んでいきました。
「熱く明るくにぎやか!」な雰囲気のライブを想像していた私には
ちょっと意外でした。


今回発売された10thアルバムが、そういう大人な雰囲気をコンセプトに
作られたものらしいですね。(すいません、私まだ買ってません。。)
で、ライブもそういう雰囲気になっていたみたいで。
「でも後半に、いつものイケイケダンスタイムもありますから」と
カルロス菅野さん(^^)


一部は、その大人な10thアルバムの曲を中心に進んで行きました。
明るいからっとした南国の太陽を感じさせてくれると同時に、
エアコンのよくきいた夏の室内のすうっとした空気感も感じさせてくれるような、
トロピカルで大人でかつ涼やかな雰囲気のステージ。
「洗練された夏」という感じでした。
まったりリラックスして聴けました。心地よかったです。



面白いなぁと思ったのは、曲に入る前のカウントの取り方。
ふつうのライブでは、曲に入る前のカウントっていうのは
ドラム奏者が「タン、タン、タン、タン」という四分音符(または倍の八分音符)
を刻んで、曲が始まる事が多いですよね。


でも、今回の熱帯JAZZ楽団のライブ・・・ラテンのライブでは、
曲に入る前のカウントを取る場合は、
バンマスのパーカッション奏者カルロス菅野さんが
「ターンターンタン、ウン、タン、タン」とかいうリズムを刻んで、
それで曲が始まるんですよね。


「あんなの、あり得ないよね〜」とか思いながら見てました。
あんなカウントの仕方で、あんな拍感の感じ方で曲が始まるなんて。。
ラテンっていうのは、普段自分が聴いてる音楽とは
グルーブの質が違う音楽なんだなぁ、って改めて思いました。


以前人から「普段自分たちが聴く音楽は、
盛り上がってくると拍の頭が強くなってくる事が多いけど、
ラテンの場合は、盛り上がってくると拍の頭がなくなってくる」
という事を聞いたのを思い出しました。
そういう「グルーブの質の違い」みたいなのを意識しながら聴くと楽しかったです。



神保彰さんのラテンなドラムス、本当にかっこよかったです。
梶原さんがブルースのサウンドの中にいると
そのギタープレイがとっても「動きやすそう」に感じられるように、
神保さんも、ラテンの中にいるととっても「やりやすそう」で。
ラテンのサウンドの中にいる神保さんは、とってもナチュラルで、
本領発揮!って感じがしました。
「やっぱりラテンの方なんだなあ」と思いながら見てました。


神保さんの「しゅたっ!」って感じの姿勢のいいドラムの音、
一音一音、聴いてて本当に気持ちがいいです。
聴いていると自分の身や心が引き締まる感じがします。
神保さんはきっと、いろんな場面において「姿勢のいい」方なんだろうな。


神保さんのソロシーンでは、ひときわ大きな拍手と歓声が
会場内から起こってました。やっぱりファンが多いですね。


メンバー紹介では、カルロス菅野さんから
「神保さんは、シンクロナイズドDNAっていうユニットで
ドラム二台だけでライブをやっているんですよ。」
と紹介され、客席からは「すごいね〜〜」という声が上がっていました。


本当に、すごいですので!
ぜひ皆さん、一度シンクロナイズドDNAのライブを体験してみて下さいね!


☆2006/6/3の日記「シンクロナイズドDNA@大阪BIG CAT」ライブレポ
http://d.hatena.ne.jp/komaki-1325/20060603



高橋ゲタ夫さんのベースも、体にくいくい来る感じで印象に残りました。
森村献さんのキーボードも、ぴしぱし明るい音色で心に届いて来て
気持ちよかったな。
あと私、前から思ってたけど藤陵雅裕さんのサックスがけっこう好きだなぁ。。



セットリストがわからないので、
記憶が一部と二部がごっちゃになってるかもしれないですが。


二部で印象的だったのは、
あのビル・エヴァンスの名曲「WALTZ FOR DEBBY」が
ラテンアレンジで演奏されたこと!
「こんな風にラテンでアレンジできるんだー」ってびっくりしました。
ラテン風に華やかで楽しげで、でも原曲のメロディーの持つ
優しさや温かさもしっかりとあって、とっても素敵でした。


あと、ウェザー・リポートの「バードランド」!
これもめちゃくちゃかっこよかった!
先日のシンクロナイズドDNAのライブで演奏された時もかっこ良かったけど、
今回の熱帯JAZZ楽団バージョンもすっっごくかっこ良かったです!
ビッグバンドの厚みのある音によって、音の世界にものすごい奥行きが出て、
迫真の演奏でした!すごかったーー。
演奏終了後、まわりから「かっこいいねぇ〜〜」って
感嘆の声が聞こえてきました。



二部の中盤からは、イケイケダンスタイム(笑)スタート!
客席のみんなでスタンディングになって、
ダンスフロア状態になって、大盛り上がり大会になってました!
たっのしかったーー!


ホールでスタンディングになって、みんなで手拍子とかすると、
人数が多いだけに、その手拍子の音も大きくって、
その手拍子のかさなり方も「ぶあつい」感じがして、ものすごい一体感でした。
今回私は一階後方の席から見てたんで、
会場が一体となって盛り上がってる様子がよく見えて、
それで自分もより一層ライブを楽しめました。


バリトンサックスの宮本大路さんのステージ上での行動が
挙動不審だったのも、すごく楽しめました(笑)
おちゃめな方だぁ〜〜。



そんな感じで、大盛り上がりで二部終了。
アンコールの一曲目は「ワールドカップの応援ソングとして作曲した」という
熱帯JAZZ楽団のオリジナル曲。


そして、アンコールの二曲目。
この日のライブのラスト曲。


イントロが会場内に鳴り響いた瞬間、
客席から「わあっ」「ひゅうー!」という歓声が上がりました。


「September」です・・・!


もう私、
「今日は『September』さえ聴けたら他のどの曲が聴けなくてもいい」
ってぐらいの気持ちで来てたんで、
あのイントロが流れた瞬間、涙目になってしまいました。
すごく思い入れの強い曲だったんで。


会場のみんなも「この瞬間を待ってましたー!」って感じで
さらに大盛り上がり。


みんな、両手を上に上げて、曲に合わせてぶんぶん左右に振ってます。
「えっ、この曲の振りってそんなんなんだ・・・。」
と動揺する自分(笑)


私は基本的に人前で感情をオープンにしたり、
ハイになったりする事があまりないタイプなんで、
その振りに抵抗感があって(^^;最初はできませんでした。


でもサックスとトランペットのソロが終わって、
曲が再びあのテーマに戻ったときには、
私も、「ええい、やっちゃえ!」と思って、
みんなとおんなじ振りで手をぶんぶん振ってみました。
ライブは楽しんだもん勝ちですもんね!
とっても楽しかったです。


「難しいこと考えずに、楽しもうぜえ!」みたいな感じで、
みんな思い思いの楽しみ方で、踊ってました。
それぞれの楽しみ方で楽しんでるんだけど、
でもなんか一体感があって、
「みんなで大切な何かを共有してる」感じがそこにはしっかりとあって、
あの場にいれてすごく幸せだったし、嬉しかったなあ。


ビッグバンドの音楽は、とてもポジティブで、
いい意味で楽天的なところがいいですよね。
「悩んでても、しゃーない」みたいな気分にさせてくれます。



みんなで楽しく熱い時間を共有して、この日のライブは終了。
熱帯JAZZ楽団の初ライブが、
こんなに素敵な楽しいライブで本当に嬉しかったです。


カルロス菅野さんも「またぜひ神戸に来たいです」と
MCでおっしゃって下さいました。


またぜひ、神戸に来て下さい!
また熱帯JAZZ楽団のライブに行きたいです。
本当にありがとうございました!



熱帯JAZZ楽団スペシャルウェブサイト
http://www.jvcmusic.co.jp/nettai/