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こまきのブログです。

「バカボン鈴木セッション@京都RAG」ライブレポ!

komaki-13252006-01-29

●2006年1月29日(日)
バカボン鈴木セッション」


【会場】
Live Spot RAG(京都)
http://www.ragnet.co.jp/


【出演メンバー】
バカボン鈴木(B)
本田雅人(Sax)
増崎孝司(G)
松本圭司(Key)
ヒロトモヒロ(Per)
東原力哉(Ds)



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【※注!ネタばれありです!】


いやーもう、今回のセッションは、私の個人的な感想としては
「東原力哉さん、素晴らしかったー!!」
という思いに尽きます!!


もうライブ中ほとんど力哉さんばっかり見てました。
かっこ良かったなあぁ〜〜!


東原力哉さんといえば、本田さんのソロデビューアルバム
GROWIN』の一曲目、「Smack Out」で
ドラムスをプレイされている人。
(この曲中の「おうっ!」というかけ声も、力哉さん/笑)



私が力哉さんのプレイを初めて生で見たのは2002年5月の
「東原力哉エレクトリック・セッション」@京都RAGでした。


メンバーは、
川島哲郎(Sax)梶原順(G)青柳誠(P)青木智仁(B)東原力哉(Ds)
(このセッションで、
梶原さんの弾く「REVELATION」に大感動しました〜〜)



同じ年2002年9月にも、このメンバーでのライブを
守口文化センターで見ました。
それ以来東原力哉さんの生のプレイって見てなかったんで、
今回のライブで本当に久しぶりに力哉さんのプレイを聴きました。


2002年に力哉さんのプレイを初めて聴いた時も、
「かっこいい〜!」ってすごく印象に残ったんですけど、
今回のセッションでも本当に素晴らしかったです!釘づけでした!!


各ミュージシャンのアドリブの方向性から、
バンド全体のモチベーションに至るまで、
全て力哉さんが操作しているような感じに、私には見えました。
ちょっと強引な感もなくはないけど、でもそういうのも男前で!
かっこよかった〜!


力哉さんのプレイって、炭酸飲料がはじけるような、
「シュパーン!」「スカーンッ!」って感じの爽快感があります。
聴いてるとすっごく気持ちいい。


とても華やかなドラムなんだけど、
はんこをひとつひとつ、とんっ、とんっ、としっかりと押していくような
「確かな」感じのビートはとても安定感があって、
聴いていて安心感がありました。


もうほんと引き出しを「これでもか!」って感じに
いっぱい持ってらっしゃるし、
どんなシーンにも対応が自由自在。
はっと目を引く感じのフィルインもかっこよかったし。


ドラムスを通じて、いっぱい、いっぱいしゃべる感じの方でしたね。
あれだけ楽器を通じてしゃべれたら、気持ちいいだろうなー!
聴いてる方も、気持ち良かったですもん!

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ライブの中で印象に残った曲を挙げて行きます。



「ザ・ムーン・グロウ」はゆったりとした
バラード調の素敵な曲ですね。
この曲での増崎さんのソロが素敵でした。


増崎さんのギターの音は、
滑らかにするすると、どこにもひっかかる事なく、
空間の中を流暢に進んでゆきます。


闇の中を、しゅうっと弧を描きながら
ゆっくりと走っていく銀色の線・・・


聴いていて、そんなイメージが思い浮かびました。
とても綺麗なソロでした。



「アフリカン・ドリーム」という曲では
曲イントロの部分でヤヒロさんが使われていた楽器が
とっても不思議で面白かったです。
あれは何ていう楽器なんでしょうね?


この曲の本田さんのソロシーン、
本田さんは最初、そんなに音数の多いソロを吹く雰囲気では
なかったんですけど、
本田さんがソロを始めてから少しして、
力哉さんが急にドラムスのビートのパターンを変えて、
細かい高速ビートを刻み出したんですよ。
本田さんを、ちょっと強引に誘うような感じで。


で、本田さんも、「おっ、そっちに行くんですか」って感じで
力哉さんのその流れに乗って、
音数の多いばりばりの高速フレーズのソロが
展開されたのでした!
これぞ本田さん!って感じの熱い熱いハイパーソロ!
かっこ良かった〜〜!!待ってました!って感じでした。
うーん、あの力哉さんと本田さんのやり取りは、
見ててドキドキしましたー。



二部の一曲目で演奏された「見解の相違」っていう曲、
濃かったです〜。
タイトルからもわかるように、
曲調にもちょっと哲学入ってるような雰囲気の曲です。
本田さんのソロは、何やらアラビアン(?)な感じで、
まったりどっしり、摩訶不思議な雰囲気で、
普段あんまり聴かない感じのフレーズで、
これまた良かったです。
どーんと体に迫ってくる感じの、ヘビーな雰囲気の曲でした。



その次に演奏された「印象主義」は、一転して
かわいい優しい雰囲気の曲。


この曲では、力哉さんと本田さんが抜けて、
バカボンさん、増崎さん、松本さん、ヤヒロさんの
四人で演奏されました。
バカボンさんはマンドリン、増崎さんはアコギ。)


この曲の前に演奏された「見解の相違」が
とても濃い、ヘビーな感じだったので、
この「印象主義」という曲の素朴でかわいい、優しい雰囲気が
より引き立つような雰囲気になりました。


なんて素敵なメロディーなんだろう、って
感動しながら聴いてました。
ひとつひとつのメロディーが、
心に優しくあたたかく染み入りました。
アコギを弾いている増崎さんも、ずっとにこにこしながら
笑顔でプレイされてて、本当に楽しそうでしたね。
聴いていると、とても優しい気持ちになれる曲でした。
「音楽っていいなあ」って思いました。

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今回も日帰り京都の旅だったので、
この「印象主義」の演奏が終わったところで
私はライブハウスを出ました。


最後まで聴けなかったのは残念でしたが、
とても濃い、緊張感あふれる
充実の内容のセッションに大満足!でした。
おなかいっぱいですー。


バカボン鈴木セッション」は、回を重ねるごとに
どんどん内容が濃くなって行くような印象がありますね。
演奏中に常に漂っている、ぴーんとした緊張感も心地いいし。
また次のライブが楽しみです。