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こまきのブログです。

貞夫さん in 神戸

komaki-13252005-08-12

貞夫さんカルテットが出演するライブ、
「神戸メモリアルコンサート」に、今日、行ってきました!


このコンサートは、8月上旬に開催される、
「神戸国際フルートコンクール」の関連イベント。


今日のコンサートは、
一部は、フルートコンクールの審査員によるコンサートでした。


エイミー・ポーターという女性のフルート奏者の演奏が
とても素敵だったなぁ。


うすい霧のかかっている森林の空間に、
私たちの手を、そっと引いて連れて行ってくれるような、
そんな感じのフルートでした。
「そうっとした」感じの、ゆったりした、
かつ品のあるフルート。



二部は、渡辺貞夫カルテット
渡辺貞夫小野塚晃吉野弘志、石川雅春)
によるコンサートでした。


貞夫さんが、私たちの街神戸に来てくれるなんて・・・!
と思って、すっごくすっごく嬉しかったです。


しかも今日の会場神戸文化ホールは、
私が学生の吹奏楽部時代に、
吹奏楽コンクールなどで、
何度もステージに立った事のある、
思い出深い会場だったんです。


私が立った事のあるステージに、貞夫さんが立ってる!
っていうのも、嬉しくて。


二部は、
フルートオーケストラのみの演奏
      ↓
貞夫さん&フルートオーケストラの演奏
      ↓
貞夫さんカルテット&フルートオーケストラの演奏
      ↓
貞夫さんカルテットの演奏


という感じで進んで行きました。


神戸で「I'm with you」が聴けた事にも、感動しました。
じーんとしました。
「One for You」が初めて生で聴けたのも、
すごく嬉しかったな。


フルートコンクールの関連イベントという事で、
今日は貞夫さんのフルートがたっぷり聴けました。
私は、貞夫さんのフルートを、あんなにも
たっぷりと一度に聴いたのは、初めてだったと思います。


貞夫さんのフルートは、サックスの音色と同じように
優しくて、あたたかくて、どこかあまくて。


私は、素敵な味の飲み物をゆっくりと味わうような感覚で、
貞夫さんのフルートをずっと聴いてました。
とても素敵な感覚でした。


貞夫さんは、ステージに出て数曲演奏された後、
左手で、心臓のあたりをばんばんばん、と軽く叩いて
「緊張してるんですよ〜」という仕草をして、
客席に向かって、にこっと微笑まれました。


貞夫さんみたいなすごい人でも、緊張するんですね。


私、10日に、発表会でピアノ伴奏して下さる方と
初めて合わせたんですけど、
なんだかそのとき自分が思っていた以上にボロボロの仕上がりで。
弾いてる途中で、何度も止まってしまって。


自分なりに一生懸命練習してるつもりなのに、
弾いても弾いても全然身体に入ってこない曲で、あせって。
で、ピアノと初合わせしてみたら、案の定ボロボロで。


その、ピアノとの初合わせをした後、
もうすっかり不安になって落ち込んでしまって、
自分が本番のステージで、演奏が途中で止まってしまって
立ち尽くしている情景とかが
やけに頭の中でリアルに想像できてしまって、
怖くて怖くて。


きのうは練習しながら、不安で涙が出てきてしまいました。
「おいおいおい、泣いてどうするんだよ。しっかりしろよ。」
って自分に言い聞かせたけど、どうしてもだめで。


ここまで本番前に不安になるのって、初めての事です。


だけど、今日あの貞夫さんの姿を見てたら、
「貞夫さんみたいな、あんなすごい人でも緊張するんだなぁ。
私なんかが緊張するのは当たり前だな。
貞夫さんだって不安と戦いながら頑張ってるんだから、
私も頑張ろう!」
って、すごく自然に前向きな気持ちになれました。



貞夫さんは、
お日様のようなあたたかい笑顔の余韻を残して
ステージを去って行きました。
私の心の中にも、お日様にぱあっと照らされたような
あたたかい感覚が残っていて。


音楽って本当にすごいなぁ、って改めて思いました。
あんなに落ち込んでた自分の気持ちが
一気に浮上しちゃいましたからね。


落ち込んでても仕方ない。
自分のやるべき事を、しっかりやろう。


貞夫さんの演奏を聴いたら、
いつの間にか、そういう気持ちになっていました。


私、梶原さんを通じて、
貞夫さんという素晴らしいミュージシャンに出会う事ができて、
本当に良かったなぁ。
これからも、貞夫さんのライブにはなるべく多く足を運びたいです。



さて、この土日が勝負です。
家にこもって、弾きまくりますよー!