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こまきのブログです。

「題名のない音楽会21」再放送@BS朝日

komaki-13252005-07-13

友人(って呼んでもいいんですよね?/笑)←誰に聞いてるんだ
のブログに、7月10日放送の「題名のない音楽会21」の
番組レポが載ってました。
佐渡裕シエナ・ウインド・オーケストラが出演してたそうなんですけど、
そのブログのレポを読んでると、大充実の番組内容だったみたいで。


佐渡さんが、「深刻にならずに、真剣に遊ぶ」という名言も
番組内でおっしゃってたみたいで。
「あああ、見れば良かった〜!」と大後悔。


でも今日、BS朝日のほうで、
この番組の再放送があるという事を知って、
今日はばっちり見ることができました。


佐渡裕さんは、あれだけ名前が知れ渡ってる方ですから、
顔と名前は知ってましたけど、
どうも私は、あまりにメジャーになり過ぎている人に対して
斜めに構えてしまう癖があって(←やなやつ)
そのせいもあってか、佐渡さんにもあまり興味を持たなかったんですね。


でも、1年前ぐらいだったかなあ、
佐渡さんが、小学生に音楽指導をするドキュメンタリー番組が放送されて、
それを見て結構感動してしまったんです。
食わず嫌いや、決め付けは本当にだめですね。
自分の想像力の幅を狭くします。



で、今日「題名のない音楽会21」で、
再び久しぶりにTVで佐渡さんを見ました。


佐渡裕さんと、佐渡さんが指揮者をつとめる
プロの吹奏楽団「シエナ・ウインド・オーケストラ」が
番組に出演し、
吹奏楽の楽しさを世間に広めよう!」という内容でしたね。


シエナ・ウインド・オーケストラ(以下シエナ)は、
確か私が中学生の頃に結成されたプロの吹奏楽団です。


私が学生の頃に、有名なプロの吹奏楽団っていったら、
東京佼成ウインドオーケストラ」か
シエナウインドオーケストラ」か、って感じでした。
私が学生の頃は、やっぱり東京佼成ウインドオーケストラの方が、
吹奏楽界ではダントツに有名でしたけど、
今はどうなのかなあ。



題名のない音楽会21」の番組冒頭では、
まずシエナによる演奏でした。


うぅん。。。人によって感じ方はさまざまだと思いますが、
私はもうひとつシエナの演奏って、
底が浅く感じてしまうというか、
「深み」みたいなものを感じる事ができません。
感動するところまではいかない。


で、その後、高校の吹奏楽バンドに佐渡裕さんが
指揮(&演奏指導)をする、というコーナーがあって、
これはとっても良かった!
食い入るように見てしまいました。


このコーナーでの課題曲(?)は
A・リード作曲の「アルメニアンダンス・パート1」。
吹奏楽コンクールでの超定番曲です。なつかし過ぎる〜。


高校の吹奏楽バンドに対して、佐渡さんが
びしばし的確な指摘&指導をして行きます。


吹奏楽におけるリズム隊にあたる、
コントラバスやチューバのチームに対して
テンポキープの大切さを説明したりとか。


バンド全体に対して、ある小節のアタマの一音に対して、
「ここから物語が始まるんだよ。
もっと、わっと驚くような感じでやって」と
佐渡さんがアドバイスすると、
本当にその後、バンドの演奏が、
新鮮な驚きの表情を持つサウンドにがらっと変わったりとか。


積み重ねるようにクレッシェンドを重ねていくシーンで、
佐渡さんが
「ここは段階を積まないといけないんだ。三段階ね。
一問目正解!・・・二問目正解!・・・三問目正解!
って感じで、段階を積んで。」
とアドバイスをすると、
バンドのクレッシェンドの意識が変わって、
その部分がすごくドラマチックな展開になったりとか。


ある部分のフレーズを拾って、
「ここはハーモニーが大事なんだ。
ちょっとこの部分をゆっくりやってみて。」
と、倍ぐらいのテンポでゆっくり演奏させて、
演奏者にハーモニーをしっかり認識させた後に、
「今の感じを覚えたままで、元のテンポに戻して。」
と指示を出したりとか。
(結果、音の重なりがしっかりと意識された
クリアな輝きのあるサウンドになりました。)


いやー、すごかったー!わかりやすかったーー!!


佐渡さんの指導って、
言葉の表現が本当にわかりやすいんですよね。
その言葉を聞いたら、ぱっと情景が浮かぶような、
すぐにイメージが持てるような、
そんなわかりやすい言葉の数々。
佐渡さんの言葉の中には、
「親切さ」みたいなものを、いつも感じましたね。


そしてここがすごく重要だと思うんですけど・・・
佐渡さんの言葉の根底には、
いつも明るさと、ユーモアがある。


ここが本当に素晴らしいと思いました。
だから指導を受ける子供たちも、
佐渡さんの言葉を聞いて、
あんなにほぐれた、楽しそうな表情で
音楽に取り組めるんですね。


佐渡さんの指導を受けた後に、
バンドの演奏は本当に大きく変わったけど、
それ以上に大きく変わったのは、
演奏する子供たちの表情です。


もう演奏の最後のほう、フルートのある女の子なんか、
楽器を口から放したら、そのまま「あははははー」と
笑い出しちゃうんじゃないかっていうぐらい、
微笑みをぱんぱんに顔に詰め込んだ表情で、
フルート吹いてましたもん。
きっと、楽しくて楽しくて仕方がなかったんでしょうね。
子どもを、あんなに楽しい表情にさせちゃう
佐渡さんってすごいなあ。



番組を見終わったあと、
「確か、中学の頃、吹奏楽部の顧問の先生に
シエナのCDを借りて、カセットテープに
ダビングしたやつがあったはず・・・」と思って
自分の部屋をがさごそ探してみたら、
やっぱりありました(笑)なっつかしー。


写真は、私の部屋にある
吹奏楽のカセットテープボックス。
まだ他にもカセットテープありますよ。
この頃はまだMDなんてなかったんで、
カセットテープなところがまたいいです。
アナログのあったかさがありますね。


以前「私の音楽歴」
http://d.hatena.ne.jp/komaki-1325/20050609
でも書いたけど、
中学の吹奏楽部の頃、顧問の先生に
しょっちゅう吹奏楽のCDを借りて帰って、
カセットテープにダビングしては、
家で何度も何度も聴く、という生活をしていました。
おこづかいをコツコツためて、
吹奏楽のCDを少しずつ集めて行ったりとか。
これがたぶん、私にとっての「音楽の聴きはじめ」です。


気に入った曲があると、
その曲のメロディーや、その曲に込められているいろんな感情が、
自分の体の、血や肉の一部になるまで、
何度もしつこくしつこく繰り返して聴いていました。


こういう聴き方って、今も昔もあんまり変わってない気がしますね。
やっぱり吹奏楽が、私のスタートなのかなあ、と思います。