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こまきのブログです。

「ASKAソロコンサート@神戸国際会館」ライブレポ!

komaki-13252006-03-13

●2006年3月13日
「CONCERT TOUR 05>>06 My Game Is ASKA


【会場】
神戸国際会館こくさいホール
http://www.kih.co.jp/index.html


【出演メンバー】
ASKA(Vo.G)
澤近泰輔(P)
古川昌義(G)
鈴川真樹(G)
ラッシャー木村(Violin)
斉藤光隆(B)
江口信夫(Ds)
SHUUBI(Chorus)
一木弘行(Chorus)


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ASKAさんの歌を生で聴くのは久しぶりでした。
一年半ぶりぐらいかなぁ?


久しぶりだし、おまけに今回は
前から13列目というとってもいい席が当たったので、
すごく楽しみにしてました。



●「君が愛を語れ」
この日のライブは、「君が愛を語れ」でスタート。
静かで熱いバラードです。


チャゲアスのライブも、ASKAさんのソロライブも
たいてい一曲目はノリのいい曲で始まって、
一曲目が始まると同時に会場が総立ちになるのがお決まりなんですけど、
今回のASKAさんのソロライブでは、
曲がこういうバラードだったのもあって、
観客はみんな座席に座ってじいっとASKAさんの歌に聴き入ってました。
ほぼアカペラ状態での歌い出し。



これから僕らは どうなっちゃうんだろう
なんだか大事なこと 伝えられて来たけど


これから僕らは どうなっちゃうんだろう
言葉じゃ愛ばかりを 唱え合って来たけど
聞きとれない愛の歌ばかり 聞かされてた


(「君が愛を語れ」/ASKAソロアルバム『SCENE?』より)

めちゃくちゃ歌がしみるうぅ〜〜(涙)
歌詞が、歌声がすっごくしみて。
イントロのこの部分聴いただけで、じわっと涙目になってしまった私。


いやもう、ASKAさんは歌を歌う時の覚悟が違う!すごい!!
「あの人は体ぜんぶで、気持ちぜんぶで歌を歌ってるなぁ」と、
久しぶりにASKAさんが歌う姿を生で見てとっても感動。
嘘のかけらもない歌い姿。


ASKAさんの歌声、すごく深くなったなぁ。
心の、体の奥底まで深く深く染み渡ってくる感じ。


ちなみにこの「君が愛を語れ」の中で私がいちばん好きな歌詞は



僕のこといつも 歩かせてたのは
やっぱり歌じゃなくて 君だったと思う

という歌詞。
とてもリアルで、ほんとっぽくて好きです。



今回のライブの特徴は、
「ステージにシーケンス(コンピューター)を入れなかった」こと。


チャゲアスファンクラブ会報3月号によりますと。。


「ステージにシーケンスを導入するのはもはや当たり前になっている。
生だけでは再現しきれないサウンドをコンピューターで打ち込み、
バンドメンバーの演奏とシンクロさせることで、
バンド編成とは違う音の厚みが出る。
CD同様、ステージで迫力ある演奏を再現していたのだが、
ASKAは今回のソロツアーで、シーケンスを使用しなかった。
バンドとASKAの声だけでパフォーマンスを行った。」


との事。


今回、この「シーケンスなし」のライブが、
聴き手側にはとっても新鮮だったんですよ〜。
すごくあたたかい肌触りで、ASKAさんの声やバンドの演奏が
心に届いて来たのです。とても素敵だったなぁ。
バイオリンの存在も良かったなー。



●「はるかな国から」
「はるかな国から」で会場はスタンディングに。
この曲で立つのか!渋いな!とか思いつつ
私もスタンディング(笑)



●「風の引力」
「風の引力」では。。



眺めのいい景色ばかり追いかけては
自分が景色になってしまうね


(「風の引力」/ASKAソロアルバム『ONE』より)


という歌詞が、ぐっさああっ、と刺さりました。
ああぁ、今の自分の状況かも〜(涙)



●「月が近づけば少しはましだろう」
そしてなんといっても感動したのが
中盤で歌われた「月が近づけば少しはましだろう」です。


もうね〜、すごかったんですよ!大熱唱!!
「心の叫び」って感じの歌でした。
ASKAさんが歌いながら生み出すエネルギーが、
あの広いホールじゅうに、ぶわあああっ!!と
ものすごく熱く広がっていく様子を、
「すっごいなああぁ〜!」って思いながら見てました。


ひとりの人間があんなふうに、ホールを席巻するような
とんでもない熱い大きなエネルギーを生み出せるなんて、信じられない!
人間ってすごい!と思った瞬間でした。


この曲は、なかなかつらい歌詞なんですけどね。
聴いてるとすごく共感するっていうか。
ASKAさんのソロアルバム「NEVER END」に収録されている名曲です。
何度も何度も繰り返して聴いた大切な曲です。
あぁ〜、聴けて良かったなぁー。



●「you & me」
あぁ〜、これも大好きな曲です!聴けて嬉しい!
今回は、コーラスのSHUUBIさんという女性の方とASKAさんのデュエットで。



僕らは少しだけ 恋の手入れを忘れてた
上手に折りたたまれてる心


傘のように 開いて そして閉じて
支え合おう you & me


(「you & me」/ASKAソロアルバム『NEVER END』より)

とてもあたたかく優しいバラード。
ASKAさんのソロライブでは何度か歌われて来たこの曲ですが、
この歌は、今回のライブで聴いたときが
私はいちばん心に響いたなぁ。
SHUUBIさんの歌声がとっても素敵でした。
ASKAさんの声ともすごく合ってました。
SHUUBIさん、アルバム出されてるそうなんで、ちょっと聴いてみたいかも。



●「共謀者」
この曲、アルバムリリース当時はあんまり好きじゃなかったのに、
今回ライブで聴いたら
「歌詞がすごくかっこいいじゃん〜!!」と感動。かっこいいー。



●「花は咲いたか」
これはもともと大好きな曲。ストレートなロックです。



それならあいつの問題だから
俺には関係がない


触られることをとても嫌うから
なかったことにしよう


俺の居場所とあいつのそこじゃ
天気も 時間も 秘密も違うぜ
気にしちゃいないさ


(中略)


花は咲いたか 夢は見えたか


大したことはない
朝がくりゃ おはようだ


(「花は咲いたか」/ASKAソロアルバム『Kicks』より)

あぁ〜、この曲も歌詞がかっこいい!
男同士の友情を歌った曲なんですけどね。
「大したことはない 朝がくりゃ おはようだ」の
フレーズが前向きで力強くて大好きで、
繰り返し聴いた曲です。



●「Now」
きゃああぁ〜、まさか今回のツアーでこの曲が聴けるとは思わなかった!
大好きなんですこの曲!
だって今回はバラード中心のライブだって聞いてたから、
超ロックなこの曲が聴けるとは思ってなくて。
イントロが流れた瞬間、めちゃくちゃ嬉しかったです。



真夏の海洋で 虹の恐竜を生け捕るんじゃないんだ
心をシェイクして並び替えたら 話に乗れるかい 来れるかい


体を流れる熱いパイプが 脈を打つかどうかの話にしたいぜ
わかるかい


(「Now」/ASKAソロアルバム『Kicks』より)

かっこいいーー!!(惚)
「うだうだ理屈ばっかり言ってないで、
自分の感情が熱くなる方向に、ストレートに進んで行こうぜ」
みたいなテーマの、かなり「男!」な感じの歌。
ガンガンのロックな曲調の中で歌われる辛口の歌詞が
めっちゃくちゃかっこいいのです。
やっぱりアルバム「Kicks」の曲は、攻撃的でいいなぁ。



●「Loop」〜「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」
『Loop』で「僕はここに来る事を知ってた」という歌詞(←かっこいい!)を
繰り返しながら、ぐわああっとすごいスケール感とスピード感で
どんどん世界が広がって行きます。
そのままの勢いで、ASKAさんソロライブでの定番盛り上がり曲
「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」に突入〜!
みんなで盛り上がって、気持ち良かった!楽しかったー!



●「抱き合いし恋人」
本編ラストは「抱き合いし恋人」。
以前「ミュージックフェア」でASKAさんがこの歌を歌ったとき、
少し歌詞が浮いて聴こえたけど、
大きなコンサートホールで歌われるこの歌はとっても素敵でした。
大きなテーマの歌だから、大きな会場で歌われるのが
合うのかなぁ?


あまく優しく、ちょっとメルヘンな感じもあって、
大きな愛がこもったバラード。
体を左右に揺らしながら、ゆったりと優しい気持ちで聴いていました。


                                                    • -

●「君は薔薇より美しい
アンコールの1曲目スタート。
「何この曲?知らない!新曲!?」とか思っていたら、
布施明さんのカバーだったんですね(^^;


すっごくかわいい素敵な曲でした〜。
原曲知らないんですけど、
今回のライブでは原曲とはアレンジはだいぶ変えてあったのかなぁ?
歌詞もすごく素敵だったような。
何だかすごくはまってました、ASKAさん。



●「cry」
この曲も聴けるとは思ってなかった!嬉しい〜!!
ASKAさんが、過去に黒田有紀さんという女性シンガーに
提供した楽曲です。
チャゲアスファンの間でとても人気の高い曲。私も大好き。
この曲が入ってる黒田有紀さんのアルバムも持ってます。


黒田有紀さんって、信じられないぐらい綺麗なパワフルな声を持つ、
本当に素晴らしいシンガーだったんですけどね。
今は活動休止になっちゃって残念です。


この歌「cry」の歌詞の中にある気持ちに共感します。
誰とも分け合えない種類の
つらい気持ち、痛い気持ち、孤独な気持ちっていうのがあって。
分け合えないからこそ孤独になるんだけど、
でも、だからこそ大事な気持ちでもあるという。


うん、だから、痛くても
これは自分の中で大事な気持ちなんだ。


ASKAさんの今回のライブ見てから、
久しぶりにこの「cry」を家で繰り返し聴いてます。



●「はじまりはいつも雨」
今回のライブのラスト曲は「はじまりはいつも雨」。
イントロが流れた瞬間、会場から歓声が上がってました。


ラストでこの曲が歌われるって、意外だったな。
(だいたいいつもは中盤で歌われるんで。)



君に逢う日は 不思議なくらい
雨が多くて


水のトンネル くぐるみたいで
しあわせになる


(「はじまりはいつも雨」/ASKAソロアルバム『SCENE?』より)

多くの人に愛された歌。
聴いているととても優しい気持ちになる曲。


「多くの人に愛される歌」っていうのは・・・
その楽曲の中に「多くの人の気持ちの中に共通する、普遍的な何か」
を含んでいるから、だから愛されるんじゃないかなぁ、と
この歌を聴いていると思います。



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久しぶりのASKAさんのライブ、
本当に素敵だったし、素晴らしかったです。


聴きたかった曲はほぼ全部聴けたし、嬉しかったなあ。
あとは「僕はすっかり」が聴けたら完璧だったなぁ。。


MCも楽しかったです。大笑いさせて頂きました。
あの、「常に10歩先を読んでしゃべっている」感じの
計算高さというか、頭の回転の早やさが素敵〜(笑)


ASKAさんの音程の良さは、以前ファンだった当時からよく知ってたけど、
インストものをよく聴くようになってから、
今回改めて久しぶりにASKAさんの歌を聴いて
ASKAさんって、めちゃくちゃリズムのいいアーティストなんだなぁ」
って事に気付きました。
「リズムで歌を歌ってる」ような感じがして。
すごくそのリズムの良さが、聴いてて気持ちよかったです。



ASKAさんは以前、
「歌を歌う事は、自分のID・・・存在証明みたいなものだ。」
って言ってました。
本当にそんな感じなんですよね。
自分の全てを賭けて歌ってます。その姿には毎回感動します。


歌、楽曲のメロディー、歌詞が素晴らしいのはもちろんの事、
そこから伝わってくるASKAさんの生き様というか、
信念みたいなものが、ほんっとかっこ良くて、
その姿勢にすごく共感していたから、
私はASKAさんの事がほんとうに大好きでした。


ASKAさんってすごく正義感の強い人で。
ものすごく完璧主義で。
(なんせ「10を目指すなら11を目指せ」という
信念で生きていた人ですからね。)


二つの分かれ道があったら、必ず
しんどい方へ、しんどい方へと進んで行く人なんです。


で、「傷だらけになりながら、それでも前を行く」
みたいなところがあって。
一時期見ていて非常に「痛々しいな」と感じるような時もありました。
(私の勝手な感じ方ですけど。)


だけどここ数年のASKAさんは、
いい意味でどこか肩の力が抜けた感じがするというか。
歌っている姿がとっても楽しそうです。
しんどい場所を抜けたのかな。


今回のライブ、ASKAさんが
「聴衆をすごく愛してくれている」のも、伝わって来ました。
ASKAさんは、私たちお客さんの前で歌えるという事に
本当に感謝していたし、
私たちの事をすごく愛してくれていたんです。
そういうのって、ちゃんと伝わってくるんです。
そういうのも、嬉しかったです。



今はもう、ギタリスト梶原順さんの応援で
いっぱいいっぱいの私なんですけど(笑)、
CHAGE&ASKAの活動や、ASKAさんの活動は、
これからもずっと見続けて行きたいなー、と思いました。
以前ほどの情熱で彼らの楽曲を聴く事はもうできないと思うけれど、
でも、ずっと見て行きたいなあと思いました。


10代の頃からずっと大切に聴き続けて来て、
たくさん勇気をもらったり、たくさん大切な事を教えてもらったり・・・と
いろんな感情を共にして来たアーティストですからね。
やっぱり特別です。


今回ASKAさんのライブを見て、
「私が過去にASKAさんの事を大好きだった気持ちは
間違いじゃなかったなー」
って思いました。


これからもASKAさんには、誠実な、心のこもった
嘘のない歌を歌い続けて欲しいです。