It Will Be Fine!

こまきのブログです。

「増崎・青木・本田PROJECT@京都RAG」ライブレポ!

komaki-13252006-03-06

●2006年3月6日(月)
「増崎・青木・本田PROJECT」


【会場】
Live Spot RAG(京都)
http://www.ragnet.co.jp/


【出演メンバー】
増崎孝司(G)
青木智仁(B)
本田雅人(Sax)
難波弘之(Key)
鶴谷智生(Ds)


=============================


昨年5月以来の、京都RAGでの「増・青・本」です。


この日の増・青・本は青木さんの曲「Parra」でスタート。
穏やかな朝の情景を思わせてくれるような
とっても素敵な曲です。


本田さんがソロに入った時に、
青木さんがベースの音量をぐっと落として、
そこからソロが進むにつれて、
まるで朝日が力強く昇っていくような確かな感触で、
青木さんがベースの音量や気持ちをじわじわと上げて行く様子が
かっこ良かったなぁ。


青木さんのベースって、ダイナミクスの幅がすごく広いんですよね。
だからあんなにスケール感が出るんだなぁ。


先日、渡辺貞夫さんのラジオ番組「Nightly Yours」で
貞夫さんが青木さんについて
「彼は、たくさんのリズムパターンを知っているベーシスト」
とおっしゃっていたので、
そうか!リズムパターンか!と思って、
今回のライブでは青木さんのベースのリズムパターンにも
かなり注目して聴いてました。


ほんっと、様々なリズムパターンがありました。
青木さんのベースって、リズムだけ追って聴いてても
かなり楽しめる感じです。
これは本田さんのサックスに関しても、言える事なんですけど。



二曲目は増崎さんの曲「Smash」。
この曲大好き!メロディーが都会的で洗練されてて。


増崎さんのソロかっこよかったです。
増崎さんのギターの音は、私には
「メタリックな、クールな音」という印象。


増崎さんのギターの音は、どこにも全くひっかかる事なく、
空間をすいすいと滑らかに進んで行きます。
まるで、どんな急なカーブも自由自在に滑らかに走って行く車みたいです。


ボディーがシルバーの、すごくかっこいいデザインの車が
すいいっ、と夜道を走り抜けていく光景を想像しながら
増崎さんのソロを聴いてました。


カッティングの感触も、梶原さんとは全然違うなぁ。。


同じギターなのに、同じ楽器なのに、
そこから生み出されるものは全然違うし、
聴いていて心の中に入って来る時の感触も全然違うし。


当たり前といえば当たり前の事なのかもしれないけど、
でも、音楽ってそういうところが不思議で面白いなぁ、と思います。



三曲目「Last Clear Stream」では
難波さんのシンセがいい味出してました。
曲の情景に広がりを持たせてましたね。
ちょっと新しい感じがしました。


難波さんのKeyって、楽天的で明るく、優しい感じがします。
聴いているとほがらかな気持ちになりますね。



一部ラストの「I DECIDED YOU」は、イントロからもう
青木さんのベースがめちゃくちゃかっこ良かった〜!!


ちょっと荒めの波の海の中を、
ぐいぐいと力強く進んで行く船を思わせるような、
そんなベースでした。
(って、ワケわかんない?/汗)


青木さんはこの曲が好きなんだなぁ、って見てて思いました。
なんかそういう思いが伝わってくる熱いプレイだったんですよね。


この曲のメロディー、大好きなんです私。
特にサビのメロディーの本田さんのサックスが大好きです。
聴けて嬉しかったです。

                                                • -


二部は「DOUBLE STEPPIN'」でスタート。
もうね〜、ソロ回し大会がすごかったです!!


本田さん×鶴谷さんのソロがスタートした時、
本田さんは最初音数多めのソロを吹く感じでスタートしたんですけど、
鶴谷さんはあまり音数の多いフレーズは叩かなくて。


しばらく「どっちへ行くんだい〜」みたいな探りあいの状態が続いて。
そこに増崎さんがジャズっぽいアプローチで絡んで来たもんだから、
本田さんもソロの方向性をジャズに決定!
そこからは、だあーっとジャズのソロが展開されて
これは本当にかっこ良かった〜!!


「DOUBLE STEPPIN'」でサックス×ドラムスのソロシーンが
あんな風にジャズモードで展開されたのは
私は初めて聴いたので、もんのすごく新鮮でした!
あぁ〜、かっこ良かったーー。


続いては増崎さんのソロだったんですけど、
増崎さん、高速カッティングのみで押し切る、押し切る!
・・・かと思いきや!
急にテンポがゆる〜くなって、
あれれ、これまたどっちへ行くのー?と思いながら聴いていたら・・・
なんとそこからブルースモードに突入!


リズムがシャッフル(だったと思う)の
ブルースショーが、そこからは展開されたのでした〜。
こーれもかっこ良かった〜!
増崎さんのブルース、初めて聴いたなぁ私。
いやはやこれも新鮮でした。


すごく斬新なソロ回しが聴けて、
聴いててとってもどきどきわくわくした
今回の「DOUBLE STEPPIN'」でした。


「DOUBLE STEPPIN'」は
だいたいアンコールとかのライブの終盤で演奏される事が多いので
日帰り京都の場合、電車の時間の都合で
私は聴けない事が多いんですけど、
今回は二部の一曲目で演奏されたので聴く事ができました!
好きな曲なので嬉しかったです〜。



二部の三曲目は「台車」。(←これ、このまま本タイトルになるのかなあ/笑)
イントロがなんともムーディーで怪しいです。


イントロでは本田さんが低音で震えるような音色を出したり、
増崎さんがライターで弦を弾いて「ぴぃーん」っていう
オルゴールっぽい音を出したりして、
なんか「ワザ披露合戦」みたいになってました(笑)
お客さんも、ステージ上のミュージシャンも、
「おおぉ」って感じで本田さんと増崎さんのやり取りを
見てる感じでしたね。


この曲のメロディーの本田さんのサックスがめちゃくちゃ綺麗で、
聴いててうっとりでした〜。



・・・とここで、日帰り京都の私はタイムオーバーです。
うわぁん、もっと聴きたかったよぅ〜(涙)
後ろ髪引かれまくりながらRAGを出ました。



って事で、最後まで聴けなかったのは残念ですけど、
とっても充実した内容でした。楽しかったー!!


前回の、昨年5月の増・青・本
(この時も、今回と同じメンバーでした)が
私は個人的にはどうもしっくり来なかったんですけど、
今回は本当に楽しかったです。


増・青・本は、2004年11月から
ドラムスとキーボードがメンバーチェンジしましたが、
ドラムスが変わると本当にバンド全体の印象って変わるものですね。
(どちらのドラマーの方がいい、という問題ではなくて。)


以前の増・青・本は私の中では
「成熟した大人のセッション」という印象でした。
回を重ねて行くごとにどんどん熟して行く、という印象。


メンバーチェンジした今の増・青・本は
なんというかこう・・・
「ガッツあふれる、男の子っぽい感じ」になったかなぁ。
聴いていて、また新しい何かが起こりそうな、わくわく感があります。


やっぱりとても好きなセッションです。
今の「増・青・本」が、回を重ねるごとに
どんな表情を見せてくれるようになるのか、とっても楽しみです。



それにしても増崎さん、MC飛ばしてたなぁ〜(笑)
B.Bクィーンズのギタリスト時代に、何かの催し物ライブで
「パイナップルの被り物をかぶる事になった時、俺はキレたよ!(笑)」
という話には大爆笑でした(笑)