好きなアルバム紹介⑫〜「LETTER FROM HOME」

2月17日の、広島JIVEでの
「JとAとT featuring：小田原政広」のライブで、
（☆JとAとT featuring：小田原政広＠広島JIVE」ライブレポ
http://d.hatena.ne.jp/komaki-1325/20060217）

パット・メセニーの「BETTER DAYS AHEAD」
という曲が演奏されました。

この曲、小田原さんがセレクトしてきた曲だったんですよね。
この曲をライブで演奏する前に、梶原さんがMCで、

「パット・メセニーは、
僕が一生のうちに一枚出せるかな。。というような内容のアルバムを、
何枚も何枚も出しているアーティスト。
そのパットメセニーのアルバムの中から、
このアルバムのこれを選んでくるか！と思ったね。」

とおっしゃっていました。

ライブで演奏された「BETTER DAYS AHEAD」、とても素敵な曲でした。
この曲は、パット・メセニー・グループの
『LETTER FROM HOME』というアルバムに収録されている曲だそうで。
（マリさん、教えて下さってありがとうございました！）

で、先日私はこのアルバムを買いました。

レター・フロム・ホーム

（アルバムジャケ画像をクリックすると、
収録曲目等の商品詳細ページ＆商品購入ページにジャンプします。）

もう芸術です！！素晴らしい〜！！！
こんな音楽の前で、言葉は本当に無力です。すごいなぁ〜〜。
どんな言葉を使ってみたって、
この素晴らしさが表現できるわけがないです。

私は音楽の感想を書く時に「芸術だ」とかいう言葉を使うのは
言葉が浮いて陳腐になりそうなので、あんまり好きじゃないんですけど、
でもこのアルバムは芸術です！ほんとすごい！

アルバム中のどの曲にも、軽やかできめ細やかな風が絶えず吹いています。
それは信じられないほどのきめ細やかさです。
不思議な浮遊感の中で、私は「私を理解してくれる風」の
感触を感じる事ができます。

なんて広い景色なんだろう、なんて遠い景色なんだろうと思います。
とてつもない広がりを持った世界です。

深い精神性。誠実さ。
限りない愛と優しさ。

そういうものがこのアルバムの中には絶えず流れていて、
本当に素晴らしいです。

アルバムを通して聴き終えると、
とても深い内容の映画を見終わった時のような、そんな気持ちになります。

そういう深いものを、
軽やかなさらっとした肌触りで伝えてくれるところが
本当にすごいと思います。
ウエットでヘビーな質感じゃなく、
本当にどこまでもさらりとした感触で伝えてくれるのです。

恐らくパットメセニーというギタリストは、
「人として大切な事」を全て知っているギタリストなんじゃないか、
という気がします。
だからこういう曲が書けて、こういうギターが弾けるんじゃないかと。
彼のギターは、「全てを知っている神様の声」みたいに私には聞こえます。
本当に素晴らしい。

ラストに収録されている「LETTER FROM HOME」を聴くと、
「あぁ私もいつか、こういうしみじみとした、
暖かくて優しい感触で人に伝わるような手紙を書いてみたいな。」
と思います。
優しくありたいな、と。そう思います。

あの嫌な事があった3月2日にこのアルバムを買って聴いて。
どれだけ救われたかわかりません。

人として、どういう気持ちを大切にして生きていくべきなのか・・・
そういう大切な事を音楽を通じて伝えてくれる、素晴らしいアルバムです。

タイムドメインミニのスピーカーでこのアルバムを聴くと
（☆2005年10月1日の日記〜スピーカー「タイムドメインミニ」
http://d.hatena.ne.jp/komaki-1325/20051001）
もう本っ当に素晴らしくて素晴らしくて、
涙が出そうなほど感動してます。

CDプレイヤーの「PLAY」ボタンを押した瞬間から、
そこには信じられないような音世界が広がります。

本当に素晴らしいアルバムです。
何かが超越されてるなぁ。
すごいなぁーーー。

☆好きなアルバム紹介⑥〜「想い出のサン・ロレンツォ」
（パット・メセニー・グループ）
http://d.hatena.ne.jp/komaki-1325/20051005