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こまきのブログです。

「新選組!!土方歳三最期の一日」

komaki-13252006-01-03

見ましたよ見ましたよ〜。
もうホント、この放送を
どれだけ楽しみに待っていた事か・・・(涙)


新選組副長・土方歳三の魅力炸裂!で
最高でしたー。



土方が戦法を考える為にじっと地図を見つめるシーンで


「不思議だな。
俺は今まで、死に場所を探す為にこの地図を見ていた。
今は生きる為の戦いをする為にこの地図を見ている。
同じものでも、全く違って見える。」


ってつぶやいたのには、
「かあっちょいい〜〜!(涙)」って
テレビ見ながら叫んでしまった私でした。



土方が死ぬシーンで、近藤勇が迎えに来ましたね。
おと年(になるんですよね、もう)放送の
大河ドラマの「新選組!」の最終回で
近藤が斬首される瞬間に、「トシ・・・」とつぶやくシーンと
今回土方が死ぬシーンで
そのセリフに対して土方が「かっちゃん・・」とつぶやいて、
それで二人はやっと繋がったわけで。


あぁー、ふたりはやっと再会できたのね〜、って感じで
そこがとっても嬉しかったです。


ながい様が、残された新選組隊士に対して
「土方は、お前達に
新選組を受け入れなかった世の中が、
これからどう動いて行くのか、見届ける事を託したんじゃないか!」
と言うシーンも、めちゃくちゃ前向きで良かった。
なんかもう、このへんは脚本担当の三谷幸喜さんの
物の考え方とか人間性が、すっごく出てると思います。


近藤と土方の再会のシーンもそうなんだけど、
こんなに悲しいストーリーであるにも関わらず、
どこか救いがあるというか、
ほのかなハッピーエンドの匂いがする、というか。
悲しいストーリーなのに、どこか希望の光が
差し込んで来るような感じがあるというか。


このへんの匙加減、バランス感覚が
三谷さんは本当にすごいですよねー。



そしてもう今回は、
なんといってもラストが本当に素晴らしかったです。



土方から、新選組の歴史を、
土方の地元、多摩の人に伝える役割を命じられた
新選組隊士の男の子。


ラストシーンでは、その男の子が多摩へ向かって
ひたすらに駆けていく様子が映し出されます。


で、その男の子が途中で、すてんっと転んでしまって。
男の子の胸元から、一枚の写真が滑り落ちます。


その写真は、あのとても有名は、土方の洋装姿の写真。


男の子は、その写真をじっと見つめた後に拾って立ち上がって、
そしてまた再び多摩へ向かって
広い広い草原の中を駆けていく・・・。


遠ざかる男の子の背中は、やがてどんどん小さくなって、
地平線の向こうにとけて消えて。


ここでエンド。



このラストはすごいよ〜〜〜。


こうやって、歴史は人から人へと語り継がれて、
今の私達に届いている。


昔の人たちひとりひとりの想いが繋がって繋がって、
今の私達がある。


私達は「歴史上の人物」の写真を日常生活の中で見る事が
よくあると思うんですけど、
その写真に映っているひとりひとりの人物の中には、
今回のドラマの土方歳三のように、
壮大な人生がつまっているんですよね。


うーん、これから歴史上の人物の写真を見るときの、
自分の心持ちが変わりそうです。


これからそういう写真を見て、
「この人は、どういう人生を送ってきた人なんだろう?」と
興味を持ったら、その人に関する歴史小説とか
読みたくなっちゃうかもしれないし。


そういう歴史を知ろうとしたり、
歴史上の人物の、ひとりひとりの人生を知る事は、
自分がこれから生きていく上で、とても重要な事なんだろうし。


「歴史を知る」という事は、
“自分の今の立ち位置を知る”という事であると同時に、
“これからの自分の生き方を考える”という事でもあるんだな、きっと。


なんかもう、そういう物事をだーっと一気に伝えてくれるような
そんなラストシーンだったのですよ。


そんな大切な事を、時代劇を通じて私に教えてくれたのは、
三谷さんだけです。


あのラストは、ほんっとすごいや〜〜。
あんなの、三谷さんにしか思いつけない!!


「三谷さんって、やっぱりすごい!!」と心の中で褒め称えた
お正月休み最後の夜だったのでした。



私、おと年の大河ドラマ新選組!」の
放送が終わってしまってからというもの、
ずーっと未練タラタラだったんですけど、
今回の続編ドラマ「土方歳三最期の一日」を見て、
やっと自分の中で大河ドラマ新選組!」に対する思いが
ひと区切りつきましたね。


うん、なんかすごく満足しました。


新選組!」の続編が見れるなんて、夢にも思ってなかったです。


三谷さーん、ありがとう!感謝です!!


☆2005年12月7日の日記〜大河ドラマ新選組!
http://d.hatena.ne.jp/komaki-1325/20051207